雑記:東京都内の史跡、その一(新宿駅周辺)

新宿駅から西に少し歩いた西新宿界隈、東京都庁の西隣にある新宿中央公園には、太田道灌のエピソードにちなんだ像がある。

有名な山吹のエピソードのいち場面を表した像、奥が太田道灌で手前が山吹の花を差し出す紅皿。

画像1

このエピソードの自体の真偽はともかく、これには後日談があって、道灌が出会ったこの女性・紅皿は、その後で道灌の歌道の友となり、江戸に移り住んだと言う。

新宿新宿の大聖院には、この紅皿の墓と伝承される中世の十三仏板碑があり、大聖院に通じる石段は「山吹坂」と通称されている。

画像2

画像3

なお、かつて東京都庁前にも朝倉文夫が制作した太田道灌の銅像があった。

都庁は1991年まで千代田区丸の内にあり、その跡地には現在東京国際フォーラムがあるが、銅像は移転せずに現在も同地にある。

画像8

同じく新宿区新宿、地下鉄の新宿御苑前駅から歩いてすぐの所にある太宗寺は、高遠藩内藤家の菩提寺で、この界隈はかつては内藤家の領地内であったが、後に幕府に返上されて甲州街道の宿場町・内藤新宿として栄えた。

太宗寺の境内には内藤家の墓所があり、四代当主の内藤正勝の墓がある。

正勝の葬儀が太宗寺で行われたことから、以降内藤家は太宗寺を菩提寺とした。

画像4

画像5

ちなみに、正勝の父で、関東総奉行を務めた初代当主・内藤清成の墓は神奈川県座間市の宗仲寺にある。

画像6

画像7


#東京 #新宿 #西新宿 #新宿中央公園 #大聖院 #山吹坂 #太田道灌 #紅皿 #板碑 #内藤新宿 #太宗寺 #内藤正勝 #宝篋印塔 #史跡 #歴史 #日本史

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?