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sentence アドベントカレンダー

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12月1日〜25日までの期間、sentenceのメンバーでアドベントカレンダーをつないでいきます。今年出会ったひと、もの、学び……など「出会い」をテーマに綴ったみなさんの記事を2… もっと読む
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#2021年の出会い

"書く"と出会っただけ

真夏のピークが去ったばかりと思っていたら、あっという間の年末。「あ、金木犀の香りがする」と思ったのも、つい昨日のよう。一年が過ぎ去る時間は年々早くなっている気がする。 知人に一年のお礼を伝える機会も出てきて、「ああ、また一年が終わるんだな」と感傷的な気分になったりもする。 変化のたくさんあった2020年を経てからの2021年。2021年は、"書く"と共に生きる"私"との出会いだった。 迷走するsentenceに入会したのが去年の12月29日。イベントやコンテンツをしっか

「療育」への感謝とモヤモヤのはざまで ~2021年の出会い~

 「療育」という言葉を聞いたことはありますか? この記事は子どもが療育を受けることになった親としての一つの体験記事です。私が療育について以前抱いていたイメージやなぜ療育を受けることにしたのか、実際に受けてみての感想について書いていきます。  お子さんが療育を受けている/受ける予定だという保護者の方や、療育に関わる支援者の方に「こんな体験もあるんだな」と知ってもらえたらうれしいです。ではしばしの間お付き合いくださいね。 療育との出会い もともとは良いイメージを持っていなかっ

行く場所、帰る場所。

午後18時45分。新宿駅のホームに記された乗車位置に合わせて、ぴたりと停まった特急あずさに乗り込む。座席に落ち着き「用事が終わったから今から帰るよ」そう入力しかけたスマホの画面を見たとき、ようやく実感が湧いてきた。戸惑うような、少しほっとするような。 今年の秋の終わり、東京から長野に引っ越した。 今までは週末遊びに行く場所だった長野が、帰る場所になった。 ──── 八ヶ岳の麓で始まった新たな暮らし。この小さな町からは、東西に連なる八ヶ岳連峰はもちろん、南アルプスも遠くに

2021年ライターたちとの出会い。出会った側の私についても

※こちらの記事は、2021年の出会い by sentence Advent Calendar 2021で書いています。 2021年を振り返って、どんな出会いがあったか。 sentenceメンバーの方たちが書いた、それぞれの記事を読むと「一年という期間は、何かしら人に出会いを与えるものなんだなぁ」と思う。 きっと世界中の人にとっても、何も出会いがなかったと主張する人より、出会いがあったよ、という割合の方が多いはず。 365日という地球が太陽を一周する時間のなかで、人は出

マラソンが大嫌いだった人が、500㎞走ってみて気づいたこと

「マラソンなんて、この世からなくなっちまえばいい」 幼いころからずっと、そう思っていました。 小学校時代、根っからの運動オンチだった僕にとって、寒いこれからの時期は憂鬱で仕方がなかった。 その理由は、持久走の存在。 週3回、休み時間をつぶされた上に走りたくもないグラウンドを延々と走らされ、最後に行われる「大会」では、丁寧に全員の順位がつけられる始末。 僕の順位はだいたい一ケタだった。 もちろん、下から数えてですよ。 36位と29位が、僕を指さしてバカにしてきた。 何も

手厚く迎えられる場と、それを支える人たち。2021年、知らなかった世界との出会い。

10月、ある育児サークルに参加し始めた。 それまで参加していたサークルとは違う感じの活動をしているサークルにも参加して、息子にもっと新しい経験をさせられたらいいな、と。 そして、仲良くなれる人がいたらいいな、という淡い期待もあった。それまで参加していたサークルでは完全に乗り遅れて、気付けば周りのお母さんたちはお互い仲良さそうにしていた。新しいサークルは毎週活動がある。毎週顔を合わせていたら、少しは打ち解けられる人がいるかもしれない。 問い合わせをしたのは9月だが、緊急事態

ほぼ日がくれた気づき。いろいろやらかす小1息子に向き合って分かったこと

2021年は一言で表すと「向き合う年」だったように思う。 自分のカラダ、本当にやりたいこと、これからの働き方について、どうしたいか、どうなりたいのかを考えた。 そしてもう一つ、自分以外で向き合った対象は今年小学生になった息子だ。 長子の年齢=母親になった年齢だから、息子の初めては、わたしも初めて。小心者のわたしは、ささいなことでも息子以上にオロオロしてしてしまう。 11月までの間に3回も、同級生の家に頭を下げに行くなんて想像してなかった。 ちょっと元気過ぎる息子と向

「できないこと」を増やそう。2021年の振り返り

2021年、仕事をすればするほど「できない」が増えていった。 まず企画ができない。今年から料理系サイトの記事を企画・執筆する仕事に加わった。もともと、じっくり考えて企画を出すのが大好きだった。記事の企画を考えるために何時間もリサーチし、スーパーやコンビニを散策してネタ探しをした日もある。空いた時間は極力企画だしに使っていた。そうして大量にアイデアを書き出し、「これはイケる!」と思った企画案をつくりあげた。 自信満々に提出した企画だったが、なんと半分以上はボツになった。理由

東京での暮らしは甘い。2021年の出会いを振り返ってみた

先に社会人になった友人が教えてくれた。 「大学生までは勝手に時間の“区切り”をつけられていたけど、社会人になったら自分で区切りをつけなければいけないんだよ」 分かる。ごく最近まで学生だった私も、学生最後の方は週5でインターンをする日々で、結局卒業式にも行かなかった。それでいつの間にかぬるっと学生生活を終わらせてしまった。 なんとか曖昧になっている生活へ“区切り”をつけようと、社会人になるタイミングとほぼ同時に、大学4年間お世話になった埼玉から引っ越した。 憧れていた東