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他人の幸せを、勝手に自分のものさしで測ってしまう鈍さは暴力だ

小野美由紀さんの『傷口から人生』を読んだ。
お・も・し・ろ・い

スペインのエルカミーノ(巡礼路/スペイン版お遍路)の検索をしていてヒットしたこの本。
ポチッと電子書籍を購入。

ほかの旅行記とはあまりにも一線を画した
ビビットなタイトルと表紙。

就活の話
パニック障害の話
旅の話
自意識の話
死ぬまでモラトリアムの話
感情のエクスプロージョンの話
ルサンチマンの話

などなど


人生と、旅の荷造りは同じです。
いらない荷物をどんどん捨てて、
最後に残ったものだけが、その人自身になる

傷口から人生より

このフレーズは旅好きな自分にグサッと刺さるし、旅好きの友達にも即シェア。

まぁ言うは易しなんですけどね。
このいらない荷物の判別がまず難しいし
捨てるのも勇気いる


タイトルに拝借したフレーズは
尊敬していた先輩がクソみたいな決めつけ発言をした時の話に出てきたもの。

他人の幸せを、勝手に自分のものさしで測ってしまう鈍さ暴力だ。

ただ、わたしたちはどうしても、時々どうしようもなく鈍い。鈍くなることで自分を守らないと生きていけない。

傷口から人生より



ちょうど愛聴podcastのoverthesunでも「幸せとは?」って話があってうんうんうなづいてて
割と多くの人が直面経験あるであろう
謎の幸せハラスメントでモヤモヤしてた気持ちを
スパーン!と文字にしてくれたのがこれでした。

「わたしはこうして成功しましたすごいでしょすごいでしょ」が滲みでちゃってる本は手に取ろうとも思わないけど、挫折や失敗の経験談や何かを乗り越えた系にはついつい引っかかってしまう。
引っかかってポチっとしてよかったー。と思った本でした。
 


旅が好きな人
ストレスをうちに溜め込みやすい人
就活中の人
就活に先取り不安感じてる人
セカンドキャリア考えてる人
感情を抑え込みがちな人
プライドチョモランマな人(私)
自意識に振り回される人(私)

にオススメの1冊です。

※自傷の話とかもあるので立体的な描写を読むことが負担になってしまう人にはオススメしません。

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