見出し画像

「愛用すれども愛着せず」とは

『機嫌のデザイン』
というタイトルの新書。
ご機嫌に生きることを模索中のあたくしに刺さるタイトルと、黄色が好きなアタクシの目を引く黄色い本。


「愛着」はいいことなのでは?



ー「愛着」とは一見、よいことのように思われますが。

たしかに愛でることはよいことかもしれません。しかしそこには「愛着=執着」という図式があって相手に見返りを求めたり、依存へとつながったりしますよね。
「これでないとダメ」と執着するのは、あまり健やかとは思えません。
人やものもずっとあるわけでもないし、時には壊れもします。そんな「覚悟」を前提で付き合わなきゃと思っていますので。

ーなるほど。何事も永続するものではないという前提に立つと、愛着はむしろ危険ですね。

P39、40


愛着にくるまれた期待


愛着のあるコート
愛着のあるペン
愛着のある電車
愛着のあるラーメン
愛着のある毛布
愛着のある居酒屋
愛着のある街


愛着の内側に包んだ期待をチラッと見てみると…

いつもわたしの期待通りに機能してくれて
期待通りの肌触りで
期待通りの味で
期待通りの正確な運行をしてくれて
期待通りの居心地の良さは変わらずに
期待通りの景色がそこにはあって…

こうやって書き出してみると
3年5年10年後も期待通りな可能性って
そんな高くないのか。

加えてわたしの好みや感覚も変わるだろうしね。

ふむふむとなった話題

上述の愛用と愛着の話のほかに

・おでかけの時にはポケットに◯◯と◯◯を

・してもらう側でなくて「仕掛ける側」の意識

・損をしないと得に至らない話

も、ふむふむとなった。

こんな人にオススメ


日々に少し息苦しさを感じる人
物や思い出を大切にできる人
人のペースにあわせるのにうんざりしてる人
転職なり引越しなり環境を変えようと思ってる人
ご機嫌に暮らしたい人


にオススメしたいなーと
個人的に思った一冊でした。

#新書が好き

この記事が参加している募集

推薦図書

新書が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?