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【読生感想文】 倒れるときは前のめり ふたたび 【有川ひろ】

前作「倒れるときは前のめり」に対して、
続編に付けるこのタイトルセンスええなー
平凡過ぎず、衒い過ぎずといったところか。
この塩梅さすがやな笑


2019年からの改名の理由は幼馴染の息子さんと、
旦那さんが調べたインターネット無料姓名判断の結果を受けて。
お、おう。そうなん?笑

児玉清さんの話も前作に続いて書いてくれている。

エロとバイオレンス表現に対する規制に対するお話も、
そうそうそれそれそうなんよと、
規制が緩かった時代のエンタメを存分に楽しんだであろう、
しかしながら子供達にどう伝え接するべきかと、
悩める中年世代の気持ちを代弁してくれる笑

アンパンマンのアンパンチの話はもはや持ちネタのような爽快さがある笑

読書感想文反対の話も全面的に賛成だ。
強要されしかもヴァージンを奪われるなどあってはならないし、
誰のためにもならない。大人の自己満足でしかない。

コロボックルの話も、
この世界にこんな素敵な人たちが居てくれて良かったと素直に感じる。
また、このリレーを繋いでくれる人がきっと現れるだろうと、
希望を持ち安心して待てる気持ちをくれる。

新井素子さんのお話は、
まさに有川さんやその世代の女性たちのルーツを知れるようで嬉しくなるし、
復興の書店のお話は、デジタルガジェット好きな私が、
読書の際はなぜか紙媒体にこだわってしまう答えを言語化してくれた気さえする。

同一化願望の話も、まさか自分の心を言語化されて、
悟られているような理解されたような、
複雑な納得感を得られた笑

最後に収録されている、
「彼女の本棚」
「サマーフェスタ」

これらも前作や県庁おもてなし課を読まれた方には嬉しい付録。

あぁ、やっぱ有川さん好きだわありがとうございます笑

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