seravy

本の虫。

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「読書」って言葉、なんかもったいない

読書にハマりました。 めっちゃ楽しい。 本を選ぶ時って、何らかのオススメ情報を見聞きかじって、 「しのごの言わず、とりあえず読んでみっか!」とケチらずに、 著者の名前の読み方すらわからないまま買うんすよ笑 そんで本を読み始める時、 著者ってどんな人なんやろって勝手に想像して、 目で聴くラジオみたいな感覚で読み始める。 あとがきや謝辞まで読み終わってから、 著者の名前の正しい読み方や、 公開されているビジュアルなんかを確かめる。 すると、 「えっ!こんな人やったん!?」

    • 【読生感想文】 植物図鑑 【有川 浩】

      なんやねんコレずるいやろぉ!笑 ラブコメで図鑑でレシピ! なんてお得感!笑笑 エピソードも一つが30ページ程度で区切られて、 日常 → 植物採取 → 調理 → その後 っつー流れで、 なんか水戸黄門みたいな安心で読める笑 エピローグも完璧。 ラブコメもしっかり甘くて、 ご褒美デザート感ある笑 これはガチのマジでオススメですわ。 もっと早く読めばよかった笑 少年の前に美少女が降ってくるなら、 女性の前にイケメンが降って湧いても良いよね笑

      • 【読生感想文】 夜のピクニック 【恩田 陸】

        何も起きない。 何も起きないんです。 350ページくらい読んでも笑 ただひたすらに、 とある高校の全校生徒が、 24時間かけて80km歩く。 修学旅行がわりのイベント。 誰と歩く? 誰と話す? 何を話す? 聞けなかったことを聞く? 言えなかったことを言う? アイツは俺のことどう思ってる? 私はアイツをどう思ってる? 去年はどうだった? 今年最後だけどどうする? 今年は居ないアイツはどうしてる? ただ歩くだけといっても、 24時間80kmとなると、 当事者達の心に

        • 【読生感想文】 幸せになる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

          まさかあの有名なアドラーの教え、 「嫌われる勇気」に続編があったとは。 しかも完結編ときましたよ笑 とりあえず目次の前のプロローグ的なところ読んでみると、 またしても青年がバトルに挑む気満々で笑ってしまった笑 前作から3年後という設定なんやけど、 まだその喧嘩腰の論破マン的な感じでやんのかいと笑 個人的に一番インパクトがあったのは、 「すべての悩みは対人関係の悩みである」に対して、 「すべての喜びも対人関係の喜びである」ときた笑 なるほどそうなりますよねと笑 タイトル通

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          【読生感想文】 反応しない練習 【草薙 龍瞬】

          ブッダってキーワードが出てきちゃうと、 「あー、はいはい仏教的なヤツねー」 と、思っちゃうだろうけど、 ちょいと待たれぃ!笑 本書で学ぶのはいわゆる「原始仏教」というヤツで、 2500年以上前にインドでブッダが説いていた、 最も古い教えだそう。 つまりその後に仏教として伝わって、 延々と続いてきた「宗教」としての仏教ではなく、 仏教の元となった教えを直接参考にしようぜってことらしい。 最近この手のメンタルトレーニング的な本めっちゃ多いけど、 マジで一番良かったっすわ。

          【読生感想文】 反応しない練習 【草薙 龍瞬】

          【読生感想文】 くちびるに歌を 【中田永一】

          最後の1行が、すんばらしぃ笑 先に映画から入っちゃったモンで、 結構アレコレ設定が変わっているとはいえ、 話の大筋は既に理解していたし、 重要な部分については映画でもさほど改変されずに残っている。 だからまぁ、そこまでの感動は来ないだろうなと思ってました笑 最後の1行にヤラレタ笑 本書の構成としては、1〜4章とエピローグ。 ページ数は300強。 既にガッキー主演の映画を観てしまっているとしても、 エピローグを読むために一読をオススメします笑 (映画の脚本も尺足りなか

          【読生感想文】 くちびるに歌を 【中田永一】

          【読生感想文】 カラフル 【森 絵都】

          1998年の作品。 どことなく、良き平成のエンタメ感が漂う作品かと笑 いやー何が良いって、 読み終わってみると、タイトルがシンプルで秀逸。 作中に「ホームステイ」というキーワードがあり、 これがAmazon primeでのオリジナル映像化の際に使用されている。 過去にもNHKで実写化やアニメ化もされてるみたいで、 それに関連してか、タイトル変更されてるけど、 これも重要なキーワードだしまぁ納得かな。 主人公を通して読者は、 家族や友人、憧れの人をどう見ているか、 逆にど

          【読生感想文】 カラフル 【森 絵都】

          【読生感想文】 ラブコメ今昔 【有川 浩】

          甘い! あまーい!! あんまぁーーい!!!笑 ベタ甘で良いわ〜笑 いや、そればっかりやないのよ? ちゃんと取材された上で、 現実的な厳しい話もキッチリと書いてある。 けど、あんまぁ笑 ネットだろうがテレビだろうが、 胸くそ悪いニュースばっかりなご時世やから、 これぞエンタメという感じで癒される笑 いわゆる短編集ってヤツで、 大体1話が50〜60ページくらい。 老若男女登場人物がみんなキャラ立ってて、 そしてやはり誠実で筋が通ってる。 その安心感があるから、 どんな

          【読生感想文】 ラブコメ今昔 【有川 浩】

          【読生感想文】 嫌われる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

          めっちゃ売れてる本やし、 内容について今更どうこう言う必要もないくらいやけど、 この本が売れる理由の一部がわかった気がする。 今年に入っては30冊ほど読書してきたけど、 自己啓発本ってのは大体300ページ前後ある上に、 専門用語やら横文字の人名やら数字やら、 結構読むのに苦労することが多い。 本書は内容ももちろんスゲー良いんやけど、 対話形式でさほど難しい言葉も使わず、 章も細かく区切ってるから、 スルスル読めちゃうんやわ笑 本書こそ読書入門に良いのではと、 わりとガチ

          【読生感想文】 嫌われる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

          【読生感想文】 旅猫リポート 【有川 浩】

          猫は好きです。 でも動物にスポットを当てすぎと感じる作品は元来苦手でして。 単純に笑えて現実にはありえないようなデフォルメとか、 ファンタジー的な楽しみ方ならええんやけど、、、 真面目にリアルな作風の作品で動物にスポット当てちゃうと、 単純にあざと過ぎたり、 美化し過ぎだと感じてしまったり、 人間側の都合の良い解釈を押し付けられてるような気がして、 どうしても手放しで好きになれなかったんすよね。 有川さんの作品は大好きで、 ざっくり半分くらいは読んできたかなというとこ

          【読生感想文】 旅猫リポート 【有川 浩】

          【読生感想文】 倒れるときは前のめり ふたたび 【有川ひろ】

          前作「倒れるときは前のめり」に対して、 続編に付けるこのタイトルセンスええなー 平凡過ぎず、衒い過ぎずといったところか。 この塩梅さすがやな笑 2019年からの改名の理由は幼馴染の息子さんと、 旦那さんが調べたインターネット無料姓名判断の結果を受けて。 お、おう。そうなん?笑 児玉清さんの話も前作に続いて書いてくれている。 エロとバイオレンス表現に対する規制に対するお話も、 そうそうそれそれそうなんよと、 規制が緩かった時代のエンタメを存分に楽しんだであろう、 しかしな

          【読生感想文】 倒れるときは前のめり ふたたび 【有川ひろ】

          【読生感想文】 一勝九敗 【柳井 正】

          とにかく企業とは、組織とは、経営とは、ということが書いてある。 いやーこの企業、そりゃ伸びるよねと笑 父親から継いだ二代目社長、 それも20代からとなると、 あまり良い未来を迎えないことをついつい想像してしまう。 零細企業として始まり、 自身あくまでは商売人であって、決して頭は良く無いと思っている。 会社の規模が小さいうちはそれで良かったが、 大きくなるにつれ、ワンマン経営ではなく、 経営専門チームとして他者の能力に頼っていく。 若いうちから経営をすべきだ。 顧客と

          【読生感想文】 一勝九敗 【柳井 正】

          【読生感想文】 コンビニ人間 【村田沙耶香】

          なにこれおもろ笑 いやまぁタイトルからしてね、 明るく楽しくポップなんて想像はしなかったけどさ。 社会全体の多数派を「普通」とするなら、 「普通」ではない主人公が、 コンビニを通して社会や人間そのものに対する疑問を感じつつ、 周囲の人間が望む通りの人間になろうと葛藤する。 簡単に言うとこういう話なわけなんやけど、、、 ごく一般的な言動に対して、 不気味なほど冷静に淡々と違和感を持つ主人公に、 何度もハッとさせられた。 これまでのエンタメ作品では、 マッドサイエンティス

          【読生感想文】 コンビニ人間 【村田沙耶香】

          【読生感想文】 夜と霧 【ヴィクトール・E・フランクル】

          いつかは読まないといけないなと。 悪夢を見てうなされている人を起こそうとすることすらためらいやめてしまう。 現実よりはマシだと。 精神が退行していく。 精神に余裕は無く、欲望も稚拙なものばかりとなる。 食欲が主な興味の対象となる。 監視の目が緩んだ隙に食べ物談義。 収容所では胃袋オナニーと呼んだ。 次に誰が死ぬかわかってしまうほどに、 ガス室行きや死期が近い者は、 周囲から兆候が見えていた。 極限状態で文化的な思考が止まっても、 政治と宗教は残った。 愛する人の存在

          【読生感想文】 夜と霧 【ヴィクトール・E・フランクル】

          【読生感想文】 ゼロ 【堀江貴文】

          この本、もう10年前になるんすね。 相変わらずSNSや動画での表現は過激気味だけど、 動機や面倒見の良さから優しさが垣間見えるんで好きなんだよなぁ笑 どう考えても鼓舞してるっしょホリエモン笑 一時期はメルマガも登録してたけど、 本当によくやるなーってレベルで働いてる方ですわ。 いいかげん、本書を読んでみようかなと思いましてね。 生い立ちが語られ、 仕事に対する遍歴が語られ、 恐怖の対象や強い動機、 熱いメッセージが述べられてますね。 正直なところ、 ある程度ホリエモ

          【読生感想文】 ゼロ 【堀江貴文】

          【読生感想文】 風の歌を聴け 【村上春樹】

          いやー衝撃が過ぎる。 初めての村上春樹。 村上春樹さんによるありがたい洗礼。 私は読書家への道にある通過儀礼だと勝手に思っている笑 あえて何の前情報も無しで読みました。 村上春樹さんも、本書の内容に関しても。 これが村上春樹ワールドですかと笑 いやーたまんないっすわ何これ笑笑 なるほどわからん! 、、、こともないか?笑 絶妙にわかるようなわからんような、 このフワフワした感覚クセになるわ笑 恐る恐るってことやんな? 相手の出方とか自分に対する印象とか? 色んなこ

          【読生感想文】 風の歌を聴け 【村上春樹】