マガジンのカバー画像

尾道滞在記

7
一週間の尾道滞在記録。
運営しているクリエイター

記事一覧

『尾道滞在記①』

京都から尾道は新幹線と在来線で二時間くらいの距離だ。数年ぶりに訪れた尾道は懐かしさはもと…

『尾道滞在記②』

布団に入って、持ってきたプルースト『失われた時を求めて①スワン家のほうへⅠ』を読んでいる…

『尾道滞在記③』

尾道に来てから毎日会っている藤井君の店、古本屋・弐拾dBに二十三時過ぎごろ向かう。暗く人…

『尾道滞在記④』

八時半起床。こたつが温い。温いまま二時間。洗濯物が溜まってきたのでコインランドリーに行く…

『尾道滞在記⑤』

八時半起床。エアコンをつけたり消したりして寝るために、朝起きると口内が乾燥の極致になって…

『尾道滞在記⑥』

九時ごろ起床。昨日の昼間に見かけた尾道PCRセンターがずっと気になっていて、夜分遅くにネ…

『尾道滞在記⑦』

八時半起床。体温35.7°。この街に来て七日。色々なことがあった。あったというのは社会のことで、この一週間目に見えてコロナは感染拡大し、トンガでは火山噴火があって津波速報が夜を駆け巡った。東大前での受験生への刺傷事件や茨城での発砲事件、刺殺事件など枚挙にいとまがない。自分はこの一週間、有体の言い方をすれば、まるで時がとまったようなこの街で、至極鈍感に過ごしていたといえる。人もまばらな商店街をいったりきたり、喫茶店に入り、書店や古書店で購った本を読み、珈琲を飲んだ。それでも当然