見出し画像

外国人と日本人の自慢の違い

忙しさ自慢のための「食事ぬいた」アピールは、
海外では白い目で見られる、という話をよく耳にしますが、
昔、俺に対して

「マックで、ダブルクォーターパウンダー2つと
ダブルチーズバーガーを食べた」

という自慢をしてきたマッチョ外国人にも
白い目を向けるべきだと思うのです。

ハンバーガーだと12個分くらいで
筋肉が熱くなって眠れなくなるそうです。
夜中に突然汗が出まくるそうです。

それは大変です。



ヤベえ奴が来たということで後日、
なぜそんなに食べて筋トレをしているのか尋ねてみると、
彼はゲームが好きで、
特に格闘ゲームのファンなんだ、と力こぶしを見せました。
それもストリートファイターII、日本の人気ゲームです。
日本文化への愛に嬉しくなりながらも

あれ?

戦うのはゲームの中なのに筋トレ?

あれれ?

という一抹の不安に襲われました。



「脳筋(のうきん)」という言葉をご存じでしょうか?

それは本来、情報処理を司る「脳みそ」という器官が
上腕二頭筋などと同様の働き方をする体質を指す表現です。

ちなみに中国語では頭がいいことを
「脳筋が良い」
と書くので、
中国人で無謀な根性論を押し付ける人がいた場合
「お前はずんぶんと脳の筋肉が発達しているな!」
と非難しても、
「そうか、俺は頭がよいのか、自分では気づいていたが、やはり。」
と勘違いし惨劇が加速するので注意しましょう。

話を戻すと、
格闘ゲーム好きだから筋トレをしているマッチョ外国人の彼も
もしかすると筋肉が脳にまで到達しているタイプの人では?
とその時うっすらと疑いの念を抱いたのです。
しかし数ヶ月後、それがある種のコスプレであることが
判明しました。
格闘ゲームのキャラクターの服を着て、
本人さながらの体格をアピールしている人の写真をネットで見つけ、
ああ、なるほど、それで彼もきっと、と。

それで、ダブルクォーターパウンダー2つと
ダブルチーズバーガーを食べたのかと。
それで燃え上がる己の筋肉に歓喜していたのかと。

再度白い目を向けました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?