言葉


私は日本の好きな点はどこですか?と聞かれたのなら迷わず日本語と答える。日本語はとてもおもしろい。一つの言葉で使い方によって様々な捉え方ができるし、一つの意味なのに様々な言い回しが存在する。だからこそ和歌という嗜みが成立するのだろう。


そして日本語に限らず、
言葉には非常に強い力がある。

まず、言葉にはその人を映し出す鏡のような力がある。
優しさは言葉選びとして表れる。
持ち得るボキャブラリーは日頃の学習であったり、触れてきたものによって変わり、経験が表れる。

他にもたくさんあるだろう。

言葉は、人柄を表し人間関係を築くうえで非常に重要なキーを握るし、人間関係のはじまりと終わりを作ることもできる

更に、近頃主流になっている考え方で、物があるから名前がつくのではなく、名前がつくから物があるのだという考え方がある。
これは、存在しているのかいないのかわからないような何かやまたは存在していようと存在してなかろうと大差ないような何かに名前をつけることではじめてそれはそこに存在し、やっと周知されたり、存在意義を確立するという意味合いである。
このように、言葉にしたから生まれるものがある
例えばそんなこと仮に本心で思っていなくとも、差別的な発言をすればもちろん〝差別をした〟ことになる。
浅はかさはいとも簡単に言葉に表れるし言葉にしたからこそ、そこに浅はかさが存在したことになった。

私は心で汚い感情が渦巻くことがある、でも私は汚い人間にはなりたくない、だからこそ自分に言い聞かせるように綺麗事を言ったりする。
はじめは綺麗事だったことも、なりたい自分に近づくにつれそれは当たり前のことになった。
言葉にはこんな力もあるらしい。言霊というのだろう。

だから、思っているだけのこと言葉に出すことには、言い表せないほどの差があると私は思っている。

そして、ありきたりな言葉しか出てこないのは私の学習不足だけれど、私は言葉を大切に使える人はきっと優しい人であるということも思っている。


また、言語と文字とKISSは神様が人間だけに許した、心を伝える叡智だそう。
いずれも大切に使いたい。


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