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#369 南アメリカにEU圏がある?

EUはヨーロッパ諸国が加盟する地域機構である。
2020年のイギリスの離脱を除けばEU圏は拡大し続けおり、現在では27か国が加盟している。

地域機構の授業で、南米のMERCOSUR(メルコスール)やアフリカ連合(AU)などの範囲を地図に書き込ませていた際、生徒からこんな疑問があがった。

「先生!南アメリカなのにEUの地域があります!」

公民の資料集を見ると、EU圏を示す線がほんの一部だけ南アメリカにかかっていた。

不覚にもその時にはじめて知ったのだが、EU圏はヨーロッパ州以外にも広がっている。
正確に言うと、EU加盟国の飛び地がヨーロッパ以外にもあるということだ。

南アメリカ州にあるEU圏は、フランス領のギアナという地域だ。

南アメリカ州は、大部分がスペインかポルトガルの植民地だったので、ギアナは、フランスが拠点として入植を行った珍しい場所だ。

ギアナは現在でもフランス領となっており、まぎれもなくEU圏だ。
ヨーロッパ州以外にあるEU圏としては最大の地域だそうだ。

ヨーロッパ州以外のEU圏は、大西洋の島々、西インド諸島、グリーンランド、北アフリカなどさまざまな地域に存在している。

※リソースがWikiしかなくごめんなさい。

これらの地域の大部分は、大航海時代以降ヨーロッパ各国が植民地支配を行っていた地域である。

ヨーロッパ大陸外にあるEU圏から、ヨーロッパ諸国による植民地支配の影響が垣間見える。

【目次】


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