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親の老後を真剣に話し合う海外在住20代半ばの私たち

「俺はあと3年はドイツにいるよ、それからは多分日本に帰国する。親のこともあるし、俺長男だし。」

先日、ドイツで日本人の方と初めてお会いしました。
ドイツへ来てから1ヶ月以上経つというのにこちらでは日本人のお友達を見つけられずにいたのですが、ひょんなことから日本人の方と繋がることが出来、食事へ誘っていただきました。

初めましてにも関わらず海外にいる日本人という仲間意識がそうさせたのか、久しぶりにリラックスして日本語で話すことが出来て心地がよかったです。

日本語で話すのが皆んな楽しかったのか色々話しているうちにビールが進みジョッキがみるみる空いて行きました。
さて、アルコール補充が完了したところで私達の話のトピックはディープなものへ。

「ドイツって日本に頻繁に帰れる距離じゃ無いからあれだよね〜」

と、お友達がふいに発した言葉が皆んなのトリガーに。

「そうそう。親になんかあった時とかどうしようっていつも考えてる。日本だと災害とかもあるじゃん?」

そうです。20代半ばと30代の海外在住者が集まると上がってくる話題は「親、心配だなぁ〜」なのです。


私は19歳の頃から長期間日本を離れる事が多く通算で海外在住5年目になります。

初めて長期間で日本を離れたのがアメリカのシアトル留学でその後は海外就職をしたのですが、今在住しているドイツよりはまだ気軽に日本と行き来出来る距離の国でしたので、親の顔も割と頻繁に見れていました。

それもあってか、海外へ出始めた若かった頃にはこんなトピックであまり話す事が無かったので、私も歳をとってしまったなぁと感じるのです。


「親のことも心配だし帰国はいずれするとして、それまでに海外欲を満たす為に今必死に色んなヨーロッパの国行ってる」

と、お友達が言いました。


海外に長期間在住している方々は必ず通る「親、心配問題」
兄妹達と話し合う事が出来れば安心ですが、各家庭の事情、どうしても日本に帰らざるを得ない場合も多いように思います。

私も実は家庭状況的にいずれは帰らないと行けないのかな…とぼんやり考えていますが、やはり海外欲が冷めない今はどうしても海外生活を諦め辛い。 難しいところなのです。

若い内から海外に出て経験を積み生活する場所を探して行くということはとても大切だし、私はこれからも出来たら海外に居たいと思います。

だけど、どうしても現実と向き合わなければならない時に親の側には必ずいてあげたいと思うのです。


と、言っても、私はほとんど毎日母親と電話をしていますが毎回ピンピンしている声を聞かせてくれるので今は安心しています。

ドイツの人気ドイツ料理レストランでビールを交わしながら話すトピックはドイツ料理のように重くどしんと私のお腹にそしてメンタルに響いたのです。


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