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【実体験】趣味を仕事にしたら人生楽しくなりました

好きなことは仕事にして良い

よく、好きなことは仕事にしない方が良いと聞きます。
好きだったことを嫌いになってしまうリスクがあるからですね。

ですが僕は、好きなことを仕事にしても問題ない、むしろした方が良いとさえ思っています。
僕は子供の頃からの趣味だった作曲を仕事にしてからもうすぐ3年になりますが、全然嫌いになんてなっていません。

仕事は20歳から70歳の50年間という期間を見ても、1日16時間起きているうちの8時間という時間を見ても、人生の半分以上を占めます。
一度きりの人生、どうせ働くならわざわざ興味の無いことをやるよりも好きなことをした方が人生に豊かになると思っています。

ですので好きなことを仕事にしたいな~と燻っている方は今すぐ行動すべきだと思いますし、僕自身、趣味を仕事にしたことへの後悔は全くありません。

とはいえやはり作曲との向き合い方は変わりましたので、紹介していきます。



結論:"楽しい"の方向性が変わった

趣味で作曲をしていた頃は、曲を作ることそのものが楽しいと感じていました。
今もそれが楽しいことに変わりはないのですが、仕事としての作曲を通じて生まれる別のものに楽しみを覚えるようになりましたので、主なものを2つ紹介します。

①自分のため→誰かのために曲を書けることが楽しい

趣味で作曲をしていた頃は、楽しいからという理由で自分の為に作っていました(当然ですが)。
しかし仕事で曲を書くときには必ずお客様がいらっしゃいますので、自分のためだけに曲を書くわけにはいきません。

僕の主なお客様には、企業様、アイドル事務所様、Youtuber様、Vtuber様、バンド様、歌い手様などがいらっしゃいます。

これらのお客様は、曲を作ること自体が目的で僕に作曲をご依頼いただいているのではありません。
曲を作ることで叶えたい夢や願いが必ずあります。

例えばこんな感じです。

  • 企業様:製品のイメージソングでブランドイメージを高めたい

  • アイドル事務所様:所属アイドルの魅力をアピールし人気を獲得したい

  • Youtuber様:動画のOPにも使いつつ、自分の新たな一面を見せたい

もちろん自分の好き勝手に曲を書くことは楽しいのですが、今はお客様とのやり取りの中で見えてくるこういった願いを叶えるために、ああでもないこうでもないと試行錯誤することが楽しいです。

ですが何より一番楽しい、嬉しい瞬間は、
「作っていただいた曲のMVが公開後1日で〇万再生いきました!本当にありがとうございます!」
といったメッセージを頂いたときですね。
ああ、この方は夢に一歩近づいたんだな、自分は少しでもそのお手伝いをできたんだなと実感できます。

僕は我儘で自己中心的な人間だと自覚しているのですが、そんな僕でさえ、やはり直接的に人の役に立てた、喜んでいただけたと感じられたときは本当に嬉しいです。
趣味で作曲をしていた頃にはこんな風になるなんて想像だにしませんでしたが、作曲を仕事にしたことでこれを知ることができました。

また、お客様からご要望を頂くことで、自分一人では到底作り得なかった曲をどんどん生み出せています。
そんな自分に日々驚き、楽しく勉強させていただいております。

②好きなように→上手に作れることが楽しい

趣味で作曲をしていた頃は、今思えばまあ酷い曲ばかり作っていました。
他人に聴かせる気は毛頭無いので、メロディもコード進行もサウンドも展開も尖りに尖っていて、それはもうやりたい放題やっています。
しかも不勉強な性格が祟って音楽理論をインプットすることも殆ど無かったため、何年も曲は作っていましたが上達は本当に遅かったと思います。

当然、仕事ではそうはいきません。
曲を通じてこんな願いを叶えたいというご希望を持ったお客様が、星の数ほどいる作曲家の中から僕を見つけてくれて、安いとは言えないお金を払ってご依頼いただいています。
ですので、否が応でも勉強し上達せざるを得ませんでした。

▼(Before)2021年3月の僕の曲です

▼(After)2024年1月の僕の曲です

もちろんまだまだ実力が頭打ち、十二分とは思いませんが、この3年間で僕の作曲スキルは別人レベルで上がったと自負しています。
スキルアップしたことで次はこんな曲を作ってみようかなと、以前では踏み入れることも考えられなかった領域に踏み出せています。

余談であり持論ですが、人生の豊かさは、自分の持つ物事への解像度の高さ、その広さに依存していると思っています。

例えば、ワンピースを知らない人がエースが死んでしまうシーンを見ても何も感じないと思いますが、そのいきさつを知っている人からすれば、悔しい、悲しい気持ちになるはずです。

他の例でいえば、スマブラをやったことがない人がガノンドロフが崖外魔人拳を決めてフィニッシュしたのを見ても何も感じないかもしれませんが、プレイしている人からしたら、それがいかに難しくてロマンに溢れているか理解することができるはずです。

(共感していただけた方、友達になりましょう)

回りくどいことを言いましたが、要するに「知っている・出来る」が多いほど人生は豊かであるということです。
ですので僕は、お客様に作曲を上達させていただいたことで人生が豊かになったと感じています。


※おまけ:"ただの趣味"は1つ減った

とはいえ正直に申し上げますと、曲を作ること自体への楽しさは少し減退しました。

会社員をしていた頃は、

  • 今日はこんな嫌なことがあったから、曲を作って発散しよう

  • 一日中動き回って疲れたから、座って休みながらのんびり曲を作ろう

なんて思って曲を作っていたものでしたが、今はこんなことは一切ありません。

今でも仕事ではない、自分の趣味で曲を作ることはありますが、以前ほどの楽しさはありません。
上手く作れなければイライラしますし、誰が聴くんだろう、何のために作っているんだろうと思いながら作ることもしばしばあります。

ただ、これに対して物凄く悲観しているわけではありません。
全く楽しくない、苦しすぎるというわけではもちろんありませんし、何より"ただの趣味"が1つ減ったにすぎないからです。

趣味は作曲の他にもありますし、このコンテンツ飽和時代、無くなったとしてもすぐに見つけられます。
作曲そのものが出来なくなったわけではありませんから、人生全体を通じて豊かさが減ったとは思いません。

ですのでもしあなたがたった一つしか趣味がなく、それに身を投じることでしか楽しみを覚えられないということであれば、趣味を仕事にすることはおすすめしません。


ここまでお読みいただきありがとうございました。
少しでも参考になりましたら幸いです。
また次の記事でお会いしましょう。


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