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分からないことだらけ。の出産を冷静に振り返ったらいろいろ見えた話。

 初めての出産で不安がいっぱい!陣痛痛すぎて記憶ないわ!状態だったからこそ冷静に振り返らねばと思いました。私の周りの人のお産が、安産でありますように。

1.伝えたいこと

1)お産は「十人十色」だと理解する
2)イメージトレーニングで想定する
3)「産むしかない」と決めてやり切る

2.お産準備で感じたこと

 初めての出産で不安なことだらけ!の状態を抜け出すために、仕事で学んだ「先輩の経験をインプットして想定する」を実践することに。

 いざ掲示板を読み漁ると、「初産だけど、8時間の安産でした」「36時間の陣痛の末、帝王切開でした」 / 「沢山歩いてました」「沢山歩いたけど、予定日過ぎても産まれませんでした」など、真逆の体験談ばかり。

 上司に「で、結論は?」と言われたら、素直に詰め倒されざるを得ない状態に。しかし、よくよく体験談を読んでいって分かったのは「お産は『十人十色』で正解はない」ということ。人によって違うお産を、「これが正解!」と思うと辛くなると感じました。

3.役にたったイメージトレーニング

 人それぞれ。と言っても、共通の原理原則はあるもの。それを知った上で想定することは、安心感にも繋がって非常に有効だと感じました。

 例えば「出産の兆候」というカテゴリーだと以下の3つがある
・おしるし
・陣痛
・破水

<違うこと>
 「どの兆候があるか」「どの順番でくるか」は人によって違う。破水せずに分娩が始まる人もいれば、フルコース体験の人もいる。

<やっかいなこと>
 やっかいなのは、それぞれの兆候が「分かりづらい」という事である。
おしるし・・・茶褐色や鮮血色。
        内診による出血の場合も。
陣痛・・・前駆陣痛(陣痛の練習)と間違われる事も。
破水・・・量によっては、尿漏れと間違われる事も。

 人によって違う上に分かりづらいからたまったもんじゃない。でも、大事なのは「これ兆候かな?」と思えること。自分では分からないのだから、あとは分かる人(出産する産院)の指示を仰ぐのが一番。私は、陣痛のイメトレをしていた(イタタタ!お母さん助けて!までイメトレしてました笑)お陰で、「兆候キター!」という感じになれ、分からないながらも分かる範囲でイメトレして想定することが大事だと学びました。

4.出産レポート

 人によって違う、と言いながら私の出産レポートを。こんな出産パターンもあるんだと、1つの事例にして貰えたら嬉しいです。

<前駆陣痛〜おしるし>
・出産2日前
 夜中に「2日の生理痛」みたいな痛みで起きるも、「間隔がバラバラ」「まだ我慢できる」ことから我慢することに。明け方には痛みが収まる。

・出産1日前
 予定日検診では「今週中に産まれたらいいね〜」ということでがっくり。夕方におしるし?があるも、少量&茶褐色だったので、内診の出血かな?という感じ。

<陣痛〜分娩>
・出産当日
1:00 昨日の生理痛みたいな痛み再び。
   また前駆陣痛か、とひたすら我慢モード。

2:00 昨日よりも痛みが強い!トイレに行くと鮮血が。
   とりあえず陣痛アプリをスタート。

3:00 陣痛間隔は10-12分。「前駆陣痛だと嫌だな」
   「両親を心配させまい」とひたすら我慢。

4:00 いよいよ我慢できなくなり両親を起こす

5:00 病院へ到着。「子宮口3cm。進展度80%」
   分娩監視装置を付けるも「陣痛はこんなもん
   じゃないわよ」と言われて絶望。分娩はまだ
   との事で、旦那には9時に来るよう連絡。

7:00 痛みレベルが変化。「ぬあう」と声が漏れる。
   痛みを訴えるも「こんなもんじゃない」の
   一点張りなので、「じゃあ、本番はどんだけ!」
   と分娩監視装置について調べる。
   ____________________
   分娩監視装置で見れるもの・・・
   ・赤ちゃんの心拍、胎動
   ・お母さんの子宮収縮の度合い

   陣痛のときに見るもの・・・"外側陣痛"
           ・子宮収縮の度合いがグラフで示される
   ・陣痛の「強さ」「間隔」が見れる
   ・陣痛の時はグラフが台形になる
   ・単位はユニット
   →50:イタタタタ!
    70:「ぬあう」
    100:汗吹き出る、息できない、昇天  
    ※MAX値は、装置によって異なる
   ____________________
   グラフを見ると、台形の間隔が3,4分に。
   え?これやばいんじゃ?の声は届かず・・・。

8:00 痛み悶絶の中朝食が出される悲劇。
    ノーフードロス精神で少しずつ食べる。
    そんな中、肛門から何か出そうな感覚が。
    本能で「出しちゃだめだ、出しちゃだめだ」
    と思い、右手で髪を引っ張り、左手でお尻を
    揉む独自の「いきみ逃し」を実践。

8:20 我慢が限界を迎え、ナースコールを手に。
   「ちょっと子宮口見てみようか」という軽い
    ノリで見ると、「あら!もう9cm!朝食どこ
    ろじゃなかったでしょ!」とのことで、急いで
    分娩台へ向かうことに。

8:40    「もう、いきんでいいよ!そうそうそう!」
    という予想外のお産スピードを告げる中継。
   「すいません、旦那の到着9時なんですけど、
    それくらいですか?」
    「え!もう産めるっちゃ産めるけど、待つ?」
    「はい(泣)」

   「9時には産まれないわよ」って言った助産師
    一生恨む!と思いながら「旦那と一緒に産む」
   と決めていたので、産めるけど我慢するという
   デスタイムを過ごす

8:55 遅れてた前の電車に乗れるという幸運の元、
    旦那が到着。もう産めるという希望と、顔を
    見れたという理由の無い安心感で泣きそうに。
    あとは、産むだけ!

9:00 「ちがうわよ、お尻に力でしょ!」
   「呼吸短くしちゃダメよ〜」のご指摘に
   「私、初産なんです」と思う気持ちを抑え、
     お産に備えたイメトレを実践。
    
            ※ダンスの先生に、「お産の時はコントラク
   ション」と言われたのをなぜか覚えてて、ず
   っと練習していた。コントラクションは、下
   腹部だけ引き上げていくストレッチ。

9:05 いきみ 高速PDCAを回し、「そうそう!」に
    辿り着く。イメトレと違ったのは、「力を
    入れる場所」が  ☓子宮 ○肛門 だった。
    イメージでは、便秘の時のでっかいかったい
    うんちを出すイメージ

9:10 便秘と違うのは、「出す(産む)」しかない事。
   リクルートで鍛えられた「決めてやり切る力」
      を200%発揮し、全身全霊のいきみ・・・!

   そして、3438gの元気な男の子誕生!

<分娩後>
・赤ちゃん取り上げる
 →体を拭いあと、待望の「おぎゃあ」
・胎盤を取り出す
 →赤ちゃん産まれるときよりも爽快感
・会陰縫合
 →切開せずに済んだけど、裂けたので縫合
・カンガルーケア
 →赤ちゃんを抱っこしておっぱい飲ませる
・2時間ほど分娩台で休んで病室へ
 →人生初の点滴&車椅子を体験

5.感想

 産まれた瞬間は、よく言う「母性爆発、ぶしゃー!」みたいな感覚はなく。「ピンクになってよかった(産まれた時はビックリするほど青色)」「こんな大きい体がお腹に入ってたんだ、すげえな」「え、産まれたてでもうおっぱい吸えるの?」と、何かもう1人の人間としてすげえな、と思いました。

 出産前は、皆さんから「しーさは絶対安産」と言われていたけど、人生ずっと最後の詰めが甘い私は、「最後何かやらかすはず」とビクビクしていたのが、終わってみるととっても安産でした。

 助産師さんからは、「『こんなに赤ちゃん重いのに』『頭が大きいのに』『初産なのに』『お母さん細身なのに』スムーズなお産だったね」と言って貰いました。沢山の「○○なのに」があるのがお産なんだな、と思いながら、元気に(早く)産まれて来てくれた我が子に感謝です。

まとめ(出産にあたって、伝えたいこと)

1)お産は「十人十色」だと理解する
2)イメージトレーニングで想定する
3)「産むしかない」と決めてやり切る

 きっとこれから沢山の「こんなはずじゃ」が待ち構えている育児を楽しみながら、振り返って自分の肥やしにしていけたらと思います。少しずつ、妊娠中のこと・育児のことを書いていくので、お楽しみに!

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