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「認める」と「ほめる」を上手に使いわが子の自信と自己肯定感を育もう

七田式が謳う子育ての三本柱「認めてほめて愛して育てる」。この3つのポイントを心がけた子育てをしていれば、親子の心は通じ合い、自然と素直な心を持つ子どもへの成長を促します。

特別に難しいことをする必要はありません。三本柱を実践するためには、日常的に子どもの様子をしっかりと見守り、ちょっとした会話やスキンシップなどを大切にする。日々の生活でしっかりと子どもへの愛情を伝え続けることがポイントです。


●子どもを「認める」には?

「認める」と「ほめる」は似ているようですが、違いがあります。

「認める」とは、子どもの言うこと、行っていること、思っていること、考えていること、選んだことなど、わが子のすべての行動を「そうだね」と共感して受け止めることです。つまり、わが子の存在そのものを喜び、今の姿をそのまま受け入れることを指します。

ところが、子育てをしていると、いつの間にか自身の経験や「こうあってほしい」という希望によるフィルターを使用していることがあるのです。

たとえば、子どもが選んできた絵本。親として読んでほしいなと思っていたものと違うと「こちらの絵本の方がおもしろいよ」。晴れた日に長靴を履きたがる子どもに「雨ではないのに長靴を履くのはどうかな」。お絵かき帳に青い太陽を子どもが描いたら「太陽はオレンジや黄色じゃない?」など。

これらは、親として子どものために正しいことを伝えているつもりであっても、実際にはわが子の行動や感性をそのまま受け入れることができずに、親の勝手な基準で子どもの行動を制限、否定している状態です。子どもを認めているとはいえません。

また、「お利口だから」「テストで満点だったから」のように、条件をつけることや、「〇〇ができない、△△もできない」とマイナス面ばかりを並べることも、子どものそのままの姿を認めてはいません。

子どもを認めるとは、たとえ親の希望や理想、常識と異なるものであっても、子どもの存在や言動に共感し、尊重することです。

そのためには、日々の子どもの行動をしっかりと見守りましょう。なぜ、今こうしているのか?を親が理解できれば、子どもの言動に共感できるようになります。わが子のすべてを認めるために、親の希望通りの姿であるときも、そうでないときも、肯定して受け入れる心を持つことを心がけてくださいね。

●「ほめる」ことで子どもの自己肯定感を育む

「ほめる」は、子どもがしたこと、できるようになったことに対して言葉をかけることです。

日常生活では、子どものお手伝いがほめる絶好のチャンス。また、靴を自分で履けるようになった、数字が読めるようになったなど、年齢にふさわしい成長の到達度もほめる目安になります。

小さな子どもにお手伝いを頼むと時間も手間もかかります。それでも「ほめるための種まき」と思って、コップにお茶を入れる、洗濯物を一緒にたたんでみるなど、できそうなことを子どもにお願いしてみてください。

そしてお手伝いができたら、結果はどうあれ「上手にできたね!ありがとう」「〇〇ちゃんが洗濯物をたたんでくれて、助かったよ」のように、感謝の言葉と共に思いきりほめます。大好きな親からのありがとうの言葉は、子どものやる気につながり、「自分にもできる!」という自信を育てることにもつながります。

また、子どもをほめる際には、具体的に何が良かったのかを伝えるのもポイントです。

「最後まであきらめずにやり通してえらかったね」「ママに言われなくても靴を揃えられたね」など。ただひとことの「えらいね」「すごいね」では、子どもは、何をほめられたのかを理解できません。せっかく頑張ったのですから、できたこと、したことを思いきりほめてあげましょう。

自分の行動に対して親が共感し、喜び、ほめてくれる。このような体験により、子どもは自分が親を喜ばせる存在だと実感することができます。そしてそれは、自己肯定感と自分への自信につながります。何事にも意欲的に取り組み、自信を持って行動できる。そんな子どもに育てるために、まずは日常的に子どもを愛情をもって見守り、そのままを認める、できたことをほめる、ぜひ七田式の子育て三本柱で親子共に幸せな子育てができますように。