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本の虫、蛇の足

ぬくもりある優しき季節に浮かれて過ごす僕である。しかし同時に宿敵花粉も再来し、ではと読書に黙々と、多少有意義な時間も過ごしている。やつさえいなければ野山駆け巡り虫を探しに行きたいところであるのだが、しかたなし。

仕方なしの鹿田であります。よろしく。
そんなわけで夏に向けて順調に読書量の上昇している鹿田は「難しい!」と潔く『銃・病原菌・鉄』を積み上げて、娯楽本を読み漁っている。

上司から借りた『ロスト・ケア』の重厚さにまたミステリに食指が動き、貫井徳郎の『慟哭』を読み、おおこれぞ鹿田の求めた類のミステリ!と歓喜し、今日は服部まゆみ著『この闇と光』という本を読み終えては、(とうとうすごい本に出会ってしまった…)と読後引きずるカタルシスとともに本の神に感謝の言葉を述べた。

僕はここでは何にも言わない。ぜひ、『この闇と光』読んでみてください。物語が多少受け付けなくても頑張って最後まで読んでみてください。僕は前半の物語も情景美しく好きだった。それに出会わなければ人生に大いなる損失を与えるであろう!!

それから借りているロスト・ケアの作者葉真中顕の『絶叫』もまだ未読で、早く手を付けたいところなのだが、また一時のピークの勢いで西沢保彦『7回死んだ男』道尾秀介『カラスの親指』もアマゾンで注文してしまった。ま、鹿田の求めた類のミステリは以上の作品を知る方なら言わずもがなである。知らない人は知らない方がいいので(楽しみが半減するので)それもまたここでは伝えない。しかしそれが好きな人はきっと知った数作がここに書かれていた場合、その一生続くパラドックスにもがき苦しみ、そして奇跡的に偶然帯なしの状態で見つけたその類の本を知らず知らずの内にてにし、よみ、これは私の求めたミステリであった!!と感涙するのである。

なのでその機会を損失させないために、鹿田はその具体をここには明記しないのである。鹿田は優しいのである。しかしこのしつこさは逆効果なのである。

目が痒いので話題を変える。
今日は休肝日なので酒も飲んでない素面鹿田なのである。なのでなんともぎこちないところもあるのだが、最強花粉により詰まりに詰まった鼻は完全閉鎖し、それにより鼻呼吸のままならない状態が朦朧とした感覚を来す。よって擬似的にだが多少酔っ払っている感じがあるのである。

なので鹿田はよくわからぬが陽気でもある。なんの話題もないのに文章エゴイストの執筆欲だけで蛇足を連ねる。一度ゾーンに入ってしまえば鼻に詰めたテッシュの栓よりも漏れ、ビダビダになった人中にも気づかぬくらいの勢いで書きなぐったのならば、その一時だけ花粉を忘れることができるのである!
それが垂れるにたれてこたつのカバーに達したところで全くもってなんの問題もないわ!
この砂漠並に乾燥した世界である限り、カピカピになってキラキラになってワクワクだわ!!

ま、結局なんの話題もないのでここで終わる。

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【追記】スキ、ありがとうございます!



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