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いやしんごろの田舎の子供

ぐみの実
つわぶき
アケビ
ヤマモモ
ざくろ
さくらんぼ


小みかん
キンカン
びわ
サトウキビ
ミナ(小さい巻貝)
小エビ

小さい頃にそこらへんの山やら庭やら浜やらで採って食べていたものです。
ぶらぶら帰り道に食べたのもあれば、持って帰って母や祖母に料理してもらったものもあります。

今思えば、昭和の田舎の子供はラッキーでしたね。
ちょっと山を探検したらヤマモモやらアケビがお腹いっぱい食べられるんですから。
おばちゃーん、ちょっとみかん食べていい?と誰かの庭に入れば いいよ〜たくさん持って行きない〜 と返ってくるし、畑のそばを通れば シマちゃん〜サトウキビ食べんね〜 と切ってくれます。
小さい頃から祖母と散歩に行くと ばぁちゃん、これ食べらるっと? と片っ端から聞く子供でした。生まれながらのいやしんごろ(食い意地が張っている)だったのです。

私は高校卒業間近までマクドナルドに行ったことはなく、友達とケーキ屋さんでお茶することもない環境で育ちました。
東京の大学に入ってからは、クラスメートの女の子が一人でマックで朝食を食べているのが衝撃でしたが、彼女たちには田舎育ちの私が一人でファストフードに入らないのが摩訶不思議だったでしょう。
ゾンビアポカリプスで生き残るのは私でしょうがね。

私たちは子供がいませんが、もしいたら、日本の田舎の私の故郷のような環境で子育てがしたかったなぁ。
ヤマモモの汁で唇をピンクにして、浜でミナを帽子いっぱい拾って、帰り道のおじちゃん家のザクロをもいで、ぶらぶら歌を歌いながら家に帰る。

まだあるのかな、こんな風景。あるといいなぁ〜。

シマフィー

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