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ライターの綴り

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フリーランス、ライターとして感じることを綴ります。
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記事一覧

文章で世の中が少しでもよくなってほしいと願った2023年

文章で世の中が少しでもよくなってほしいと願った2023年

今年はnoteを毎週書くことを目標に掲げていました。10月まではなんとかできていたけど、終盤に超大型ゲンコォが佳境を迎えてnoteがおざなりになってしまいました。その超大型ゲンコォは年内に目処が立って、あとは年始に取りこぼしたところを埋めれば初稿が終わるところまできました。発表できるのはうまくいって夏くらいかな。お楽しみに。

先のことは年明けに書くとして、今年の振り返りを。

本をそこそこ読

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文章を書くことはコース料理を考えるようなもの

文章を書くことはコース料理を考えるようなもの

いつものお仕事と並行して超大型ゲンコォに取り組んでいます。僕の基準として、1000字くらいが小型、ウェブ記事で一般的な3000字が中型(通常型)、雑誌で数ページくらいの1万字が大型、そして本1冊丸ごとの10万字が超大型です。超大型ゲンコォをやっているということは、そういうことです。そういうことです。

とはいえ僕のやっていることはサイエンスライターとして、すでにわかっていることまたはわかってい

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続・フリーランスしましょのSNSアカウントまとめと使い分け戦略

続・フリーランスしましょのSNSアカウントまとめと使い分け戦略

3週間前に同じ記事を書いたけど、状況が大きく変わったので書き直します。

具体的には、アルファベット1文字はやめてFacebookを追加しました。

Twitter(X?)

@shimasho

しばらく離れます。フェアユースというアメリカの理論のもと著作権のあるマンガの1コマを改竄してポストする経営者には辟易しました。しかも著作権法がある日本に来ているときに。経営者なら主要国の著作権の取り扱い

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就活のエントリーシートは推しを紹介する気持ちで書く

就活のエントリーシートは推しを紹介する気持ちで書く

4月から7月にかけて、東京工業大学の生命理工学院の大学院生向けにサイエンスライティングの講義をしていました。で、昨日になってようやくレポートの採点をしました。採点の祭典というやつです。てへ。

僕の担当テーマは就活向けのエントリーシートということで、サイエンスライティングと全然関係ないじゃんと思われそうだけど、実は相手や自分のことを調べて相手に伝わるような文書を書くという点においては共通しています

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夏の取材で痛感した体力のなさ

夏の取材で痛感した体力のなさ

8月2日と4日は対面取材でした。2日は病院で災害対策関係、4日は腸内細菌叢の研究関係。どちらも日常で生活していたら聞くことのないお話ばかりで、こういうときはやっぱりフリーランスのライターをやっていて良かったなあと思う。そのあと原稿つくりで苦戦するのだが。

で、どちらも昼間の取材というわけで、炎天下の中歩いて電車に乗って、また歩いて現地に行って。2時間くらい取材に集中して、終わったらまた炎天下の中

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フリーランスしましょのSNSアカウントまとめと使い分け戦略

フリーランスしましょのSNSアカウントまとめと使い分け戦略

今年になってからあちこちにSNSに手を出して、少しずつ使い分けができそうになってきたので、備忘録というか有言実行していきたいというつもりでまとめてみます。

Twitter(X?)

@shimasho

今のところフォロワー数が一番多いので、お仕事関係をメインに投稿していくつもり。2009年から楽しくて使っていたけど、今後はお仕事のツールと割り切っていきます。黎明期にアカウントをつくったからそこ

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学会に行って、フリーランスこそ健康第一と改めて思った話

学会に行って、フリーランスこそ健康第一と改めて思った話

金曜日に、とある医療系の学会のセミナー取材に行ってきました。これは署名記事ではないから、具体的にどんな内容なのかは言えないけど。

今回は外科関係の領域で、一般には公開できない傷口などの症例があって、そういうのを見ると「ちゃんと自分の体は自分で守ろう」と思うわけですよ。当たり前といえば当たり前なんだけど、そこは独り身のフリーランス。もう少し深刻に考えなきゃいけないわけです。

というのも、入院して

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続・SNSの大海でSNSの小島を探すジャーニー

続・SNSの大海でSNSの小島を探すジャーニー

2月に新しいSNSを開拓しているという記事を書いました。

あれから約5か月、まだうろうろしています。正確には、新しくできたもの、アカウントをつくったものでいろいろ試しています。というわけで今日は2つを紹介。

Threads

7月6日にスタート。FacebookとInstagramを運営しているメタ社の分散型SNS……といいつつも少なくとも現在はメタ社がつくっているようなものです。Instag

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ChatGPTは「可能性を広げる」ツール

ChatGPTは「可能性を広げる」ツール

東京工業大学で非常勤講師として生命理工学院のM1向けにバイオアカデミックライティングという講義を担当しています。いわゆるサイエンスライティングの講義です。僕のコンセプトとして、「センスではなくテクニックを使う」ことを挙げていて、相手に伝わるような文章を書けるテクニック、つまり誰でも習得できて活用できる方法論を身につけることを目的にしています。

で、今年度から新しいトピックとして、もちろんChat

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文章を書くこともまたコミュニケーション

文章を書くこともまたコミュニケーション

東京工業大学の非常勤講師として、バイオアカデミックライティングという講義を大学院生向けにやっています。いわゆるサイエンスライティングで、文章で科学が相手に伝わるためにはどうすればいいか、ということをやっています。3週1セットで、他の講師とローテーションでやっています。

僕の担当は「就職活動用のエントリーシート」で、研究テーマの書き方は直球勝負になります。ただ半分くらいはサイエンスライティングとは

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日曜お仕事の目に飛び込んできた光景

日曜お仕事の目に飛び込んできた光景

珍しく日曜日にお出かけお仕事をしていました。お出かけお仕事というのは外に出てセミナーやシンポジウムの取材をすることを自分で勝手につけた名前です。お出かけしないお仕事はオンライン取材ね。日曜にお出かけ取材は滅多にないんだけど、市民向けのイベントだったり小規模の学会だったりすると土日にあります。

で、今日行ってきたのはこれ。

うーん、情報量が多い。

たまにこういう学会イベントがあるんですよ。「元

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連休明けの取材2連戦はやめとけ to me

連休明けの取材2連戦はやめとけ to me

大型連休明け直後の5月8日の月曜日、重い取材が2つあった。1つは午前にオンライン、そして午後におでかけ取材(対面取材)。

午前は再来月くらいに形になるのでまだ言えないけど、哲学と科学が融合する研究。めちゃ面白いテーマなんだけどめちゃむずい。取材は1時間で記事の内容とボリュームの割にはちょっと短めだったけど、いわゆる「獲れ高」は十分。ただ獲れ高が多いとそれはそれで難しくなって、何をどの順番で書くか

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もうPython怖くない!🐍

もうPython怖くない!🐍

サブスク契約を見直していて、節約生活を始めています。サブスクの中でAI文字起こしのNottaを年間契約しているのですが、1年で1万4400円。これをなんとかできないかと思って、OpenAIのWhisperを試すことにしました。

しかし、プログラムにさほど詳しくなく、我がM1 iMacのメモリは8GB。環境をつくるのもめんどいなーと思っていたら、Google Colabという選択肢があることを知り

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ライターがChatGPTやBingとの共存を模索するためにいろいろ試したら当たり前の結論に達したことについて

ライターがChatGPTやBingとの共存を模索するためにいろいろ試したら当たり前の結論に達したことについて

去年の夏くらいからMidjourneyやStable Diffusionといった画像生成AIが話題になり、年末あたりからChatGPTというチャット形式のテキスト生成AIも登場。そして今年の2月にはマイクロソフトの検索サービスBingにもテキスト生成AIが組み込まれ、ちょっとしたブームになっています。

で、一介のサイエンスライターとして気になるのは、やっぱりテキストAIをどう使うかというところ。

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