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研修で出会った思考停止型課長を反面教師にあるべき課長像を再確認

会社の集合(オンライン)研修で出会った思考停止型ベテラン課長を反面教師として、ありたい課長像を再確認しました。

この記事を書いた僕自身が定期的のこの記事を読み返し、同じような思考停止に陥っていないかをチェックし続けるようにしたいと思います。

『新任』ではなく『現役』課長研修に参加

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普段は製造業に属する企業の新米課長としての気づきや、経験、考察、組織を変えるための苦悩についてnote投稿をしている『ケツアゴ新米課長』と申します。

先日『課長層研修』的な名前の、現職の全課長を対象とした研修が行われました。

この研修のポイントは『新任課長研修』ではないことです。

新任の課長に『課長とは?』という心得を説くのではありません。

現職の課長すべてを対象にしているわけですから、会社からの

『今課長職がたるみすぎてるから会社がピンチなんだ!』

という表面的には出てきていないメッセージが込められた研修という事になります。

研修の内容

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そこでやった研修の内容はまぁ普通というか、いたって基本的。

ざっくり言えばこんな感じです。

・課長なんだから、課をよいチームとして導こう!
⇒みんなで課題や目標が共有できるチームにしようぜ!


・課長なんだから、課員のお手本になろう!
⇒例えば時間を守るとかもきっちりやろうぜ!
⇒会議とかも始まりの時間だけじゃなく、終わりの時間も決めようぜ!

趣旨としてはこれらのことを再認識するのと、他の課長がこれらの目標をどういった具体的なアクションで実現しているのかを聞いて持ち帰るといったものです。
(研修なので明言はされていませんが、少し考えればこうだと気づくような内容ですよね?)

研修で出会った思考停止型課長

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研修の流れとして非常にベタな流れで、こんな課題が出ました。

①課長としてのあるべき姿をイメージしましょう!
②その姿と、今の現実のギャップがあれば書き出そう!
③そのギャップを埋めるために何をすればいいか考えよう!
④③の内容を小さなグループに分かれて発表し合い、他人の意見を吸収しよう!(制限時間は1人5分)

この④の小グループ作業ですごい人に出会いました。

60歳手前のベテランで、初対面のT課長。

このT課長がすごいことを言ってました。

『自分はこの研修で言われていることは全てできているので学ぶことはありません。だから現実とのギャップもありません。』

おおお。すごい。ものすごい自信。

『もしかしたらこの人ものすごい視野の狭なのかなー』とか思っていると、T課長は矢継ぎ早にこう続けました。

『自分は今日は生徒としてきているつもりはない。ケツアゴさん(僕)のような若い課長の根性を叩き直す先生としてきている。』
『はたから見てケツアゴさんの部署はそもそも・・・・以前にトラブルがあったときも〇〇が・・・・』

と、お説教開始

(いや、先生役で呼ぶかどうかは主催者が決めることで、お前が決める事じゃないよな・・・)とか心の中で思いながらお説教を聞き流していました。

お説教が終わったころにはT課長の持ち時間の5分を大幅にオーバー。

(こいつ研修から学ぶことはないとか言っておきながら余裕で時間守れてねーじゃん・・・)

(そもそもしゃべってる途中に時計にも目を向けてないから時間を守ろうとすらしてないし・・)

とか心の中で思っていると、次は僕の発表順。

初対面でなぜかいきなりお説教を食らったり、そもそも時間も守れないのに『学ぶことがない』とか言っている態度にイラついていました。

なので、少しの皮肉を込めて『T課長にありがたいお言葉をたくさんもらったおかげで僕の発表時間は短いのですが、手短に言うと・・』と発言。

ここでT課長には制限時間のことをハッと気づいてほしかったのですが、リアクションは予想外のものでした。

T課長『それだけの価値が私の話にはある』

本当にすげー。渾身の皮肉は届かなかったようです(笑

研修の終盤でもうひと波乱

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研修も終盤に近付き、これまたベタな展開でこんなお題が出ました。

『課長として自分のチームをより良いものにするために、今日の研修の内容を踏まえて新たに〇〇します!という宣言を決めましょう!』

この行動宣言をまた小グループに分かれて発表しあうのですが、ここでのT課長の宣言はこれでした。

『コミュニケーションをとります』

雑・・・というか突っ込みどころが多すぎる・・・

T課長の態度にうっぷんがたまっていた僕は、性格の悪面が爆発してこんな質問を投げかけてしまいました。

『新たに行うことが【コミュニケーションをとる】だと、今はコミュニケーション取れてないと思われてしまうのではないですか?』

『研修的にはもっと具体的なアクションを求められていると思うんですよね。』

そうするとT課長は僕の思った通りの回答を始めようとしてくれました。

T課長『そりゃコロナじゃなければ飲みにつれt・・』

性格の悪さが爆発していた僕は、T課長の喋り出しとほぼ同時にこんな風に追加質問をしました。

『昔で言えば飲みにつれていって強制的にいろんな話をするとかでしょうが、今の若い人は上司に飲みに連れていかれるのは罰ゲームだと感じていますよね?』

『だからそれに代わるコミュニケーションを行動宣言として打ち立てることを求められているのではないでしょうか?』

自分でもやりすぎだと思うのですが、ちょっと詰めてしまいました。

少しは狼狽してくれるかと思ったのですが、そこはさすがT課長。

素晴らしい回答が来ました。

『だから挨拶だよ。挨拶をすればコミュニケーションが円滑になるだろう。』
『本来は部下が上司に挨拶するものだろうが、そこを上司から挨拶してやることで部下が気持ちよく仕事できるだろう』

ここにも突っ込みどころはたくさんありましたが、これで追加で突っ込んでしまってはT課長の発表持ち時間をまた超えてしまいます。

なので『ありがとうございました。勉強になりました。』といって終了しました。

だって僕も課長ですから、時間は守らなきゃいけないですもんね。

思考停止型課長を反面教師として

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あくまで個人的な感想ですが、こういった思考停止型の人間になってはいけないと感じていますし、社員教育の場では部下にもそう伝えています。

時代や環境の変化に追従する気がなく、自分の過去の小さな成功体験をいつまでも引きずっていると思考停止に陥って成長が止まるからです。

例えるなら、過去に社会のテストで選択問題をア⇒イ⇒ウ⇒エ⇒オと順番に書いていったら80点が取れたという成功体験があったとしましょう。

しかし、その経験を引きずって次からのテストも問題文すら読まずに同じように答え、採点結果すら見ていないようなものです。

問題は変化するので、同じやり方ではいつまでも同じ点数を取ることはできません。

60歳手前のベテランを説得して変わってもらうのは大変です。

今僕にできることは、古い考え方しかできない人種を少数派の時代遅れだと感じてもらえるような組織を作ることしかないと思っています。

日々変化をし、自分自身の仕事を常に見直し、その時々で最適な方法を選択し続けることができる組織を作れるように若手中心の社員教育を続けていこうと思います。

そして自分の思考が停止している状態に憶病になり、常に適切なフィードバックを部下や上司から頂戴し、謙虚にアップデートしていく姿勢を忘れないようにしていこうと思います。

まとめ

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今日は研修で出会った思考停止型の大先輩を反面教師として、自分がどうあるべきかを再確認しました。

『こんな研修からは学ぶことなどない』と大々的に宣言したそばから矛盾点が出ている大先輩。

自分に自信がありすぎて、自分の非を疑おうともしないので成長が止まってしまっていました。

これを反面教師として自己反省の大切さを認識しました。

それと同時に、こういった考え方が恥ずかしいと思ってもらえるくらいに若い人たちには常に変化を楽しめるよう成長してもらえるように社内教育を誘導していこうと決めました。



こちらの記事は似たテーマの記事を集めた『大企業のリアル』というマガジンにも登録されています。

大企業イメージと実情のギャップに悩みながら奮闘して改善を目指す姿を投稿していますので、もしよろしければこちらもご覧ください。



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