見出し画像

超短編小説描きました!

短編小説「鋼鉄の翼」

眩き朝と深淵なる夜の間隙を縫いつつ

彼の者のぼりつづく

眼下には北風吹き抜くる谷あれども
鉛色の翼もて羽ばたく

行くも善し 行かぬも善し
生くるも善し 死ぬるも善し

されど彼の者のぼりつづく

しからば彼の者のぼりつづく

目指すべきは霊峰の頂の遙か先

約束の地なり

宿命と対峙するために

いざ行かむ

神のまにまに

(まぶしい朝と深い闇を宿した夜との間を縫うように

その人はのぼりつづける

眼下には断崖絶壁の谷があり

絶えず極寒の北風が吹き抜けている
けれども、その人は鉛色の翼で羽ばたきつづける

「行くのもいい、戻るのもいい、生きるのもいい、死ぬのもいい…」

運命を受け入れたその人はのぼりつづける

それでも、尚、その人はのぼりつづける

だからこそ、その人はのぼりつづける

目指すは高山の頂上の遙か先

約束の地だ

宿命と対決するために

「さぁ行こう」「神に身を委ねて…」)

#短編小説 #ファンタジー #ファンタジー小説 #小説書いてみた #執筆  #書いてみた #やってみた

この記事が参加している募集

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?