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労働時間短縮に向けて

みなさんおはようございます。みなさんは今の日本に一番必要なものは何だと思いますか?そう聞かれたら私は迷わず労働時間の短縮だと答えます。休みすぎと言われていますが、全然そうは思えません。

確かに平均労働時間を見れば、先進国の中でも最低水準です。でも勘違いしないでください。これはあくまで平均です。とても忙しい人ととても暇な人がいても平均は半分くらいになってしまいます。中には過労死ラインを余裕で超えて働いている人も大勢います。

そんな状況に恐怖を覚えて手に取った本がこちら、『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』です。正直私も仕事はこのくらいで終えて、個人の時間を満喫したらいいと思います。今の日本では二極化していて、とてもそんな余裕のない人も多いと思います。

それではこの本から私が学んだこと、それはズバリワークシェアです。今の日本でできていない最大の問題です。なぜフィンランドでは長い夏休みが取れるのか、不思議に思っていました。ちゃんとワークシェアができていたからなんですね。

具体的には夏休みの時期は、学生たちのインターンシップで賄っているそうです。一部の仕事優先の人に管理を任せ、後の人はゆっくりバカンスを、そんな体制ができているからこそできる長期休暇です。これができるためには業務を高度にマニュアル化しなければなりません。それができているからこそ、大学生のインターンシップでも仕事が回るんです。しかも長期休暇中はメールを送っても返事はありません。そこまで緊急の事態が起きないようにもなっているからなんでしょう。

また普段から、4時で仕事が終われるように工夫もされているようです。30分前くらいになったら片付けを始めて、4時に退勤という体制もできていました。日本と違うのは、法律的な制限もありますが、その厳しい労働法を守れるように人数をちゃんと確保することも怠っていませんでした。そもそもが、労働を国民の義務と課している国と、労働を苦役だと認識している国では認識が大きく違います。

この本を読んで思ったのが、自分もこんな働き方がしたいな、ということです。本の表紙にあるように有休消化も100%できており、それでいて社会がちゃんと回っているのだから、日本でも参考になることは多いと思います。そのためには、客側の意識も変えないといけないかもしれません。サービスが過剰ではないか、安く求めすぎているのではないか。そう自問自答するようなことも必要なのかもしれません。

今後過労死や仕事による家庭崩壊などという悲惨な出来事が起きないように願ってやみません。

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