しお

ヨルダン🇯🇴北部の小さな街に2年間住む人のただの日記。

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ヨルダン🇯🇴北部の小さな街に2年間住む人のただの日記。

最近の記事

非ムスリムのラマダンの過ごし方

ラマダンも終盤に差し掛かってきた。私はムスリムでないので断食はしていないが、ラマダン中のヨルダン社会のリズムにもようやく体が慣れてきた。 私のラマダン中の過ごし方はこうだ。まず、いつもより早起きをして、きっちりと朝食を取る。ここを怠ると日中お腹がペコペコでもう本当にやる気がなくなる。水分も十分に取る。 そして、巡回をしている学校(職場)に出かける。家の中から外に出た瞬間に私も断食モードになる。クリスチャンが比較的多い地域に住んでいるとはいえ、90%以上がムスリムで国教がイス

    • ラマダンカリーム

      昨年の10月7日のハマスによるイスラエルへの越境攻撃とイスラエル軍によるガザへの侵攻が始まってから、何だかnoteを書く気を失っていた。が、悪い意味でこの状況に慣れてしまって、書き残しておきたい意欲が出てきてしまった。 毎日、テレビやインスタで流れてくる惨憺たるガザの状況、ヨルダンでは抗議活動が各地で起こり、みんなとの会話も自然とその話題が多くなった。 日本の知り合いや家族からは「ヨルダンは大丈夫?」と連絡がやって来るので、「ヨルダンは全然大丈夫!」と答えてみるのだが、答え

      • ミスキーン!

        週に3日ほど、近くの公立の中等学校(7年生〜12年生がいる)に通っている。 ヨルダンでは8月下旬から新学期がスタートし、みんな新たな学年に進級。クラス替えやら教室が変わったりして、混乱していたがそれも1ヶ月経てば落ち着いて来たので、授業以外の課外活動も活発になってきた。 先日、10年生の社会見学に連れていってもらえることになった!場所は近くの自然保護区。政府系のNGOが管理していて、日本でいうと国定公園のビジターセンターみたいなのがあって、いくつかの自然体験や文化体験なん

        • 私の名前は

          私の名前はさやか。漢字3文字の名前。私はこの名前があんまり気に入っていない。たった一つの自分の名前だが、あんまりしっくりきていない。 理由はいくつかあって、一つは中学校から必ずクラスか、違うクラスに同じ名前の子がいたこと。オンリーワンじゃない。ありふれた名前。 中学から呼び名は苗字に由来する「しお」とか「しおさん」となってしまった。「さやか」と呼ぶのは家族か家族くらい近い関係の人くらい。家族と過ごす時間より、社会で過ごす時間が多くなったここ数十年は「さやか」として生きている

        非ムスリムのラマダンの過ごし方

          校長先生、お元気で!

          ヨルダンの学校の夏休みが終わった。新学期がスタートして、また私の学校通いが始まった。気分も新たに、よしがんばるぞ!な第1週目。通っている小中学高の校長先生から「私、もう今週で学校を退職するねん」と言われた。 え、今?新学期が始まったばかりの今?ヨルダンの制度がよくわならない。そして、外国人の私はこういう情報は直前に知らされる(知る)ことが多い。 悲しい。彼女は2019年にヨルダンにボランティアとして初めて派遣された時にもお世話になった。カウンターパート(配属先の私の世話係

          校長先生、お元気で!

          オクラの半分は優しさでできている

          オクラをトマトとひき肉を煮込んで白飯と食べたくなった、そんな夏の暑い日。 さっそくその思いを実現させるために買い物に出かけた。坂だらけのこの町では買い物の計画をきちんと立てないと疲れてしまう。坂の上にある肉屋でミンチ肉を買い、下って行きつけの八百屋に寄ってオクラを買う。完璧。 肉屋では牛肉のミンチ肉を200g買った。その場で肉の塊をミンチにしてもらう。気温が高いので最短距離でオクラを買って家に帰らねば。 坂を下っていつもの八百屋へ。しかし、オクラが見当たらない。旬の時期

          オクラの半分は優しさでできている

          電球をくれたおじさん

          電球をもらった。 知り合いのおじさん。市の職員をやっている。なぜか日本人の私を気にかけてくれていて、3年前もオフィスを案内してくれたり、ドライブに連れてってくれたりした。 今回もヨルダンに帰ってきてそうそう、知人を通じて「またオフィスに遊びにきなさい」と誘いを受けていた。 1人で行くのも億劫だったので、たまたま知人といた時に「今から行ってみよ」と一緒に会いにいった。そこで新しい電話番号を交換して、また再び交流がはじまった。 「いつでもオフィスにおいで」と言われているが、な

          電球をくれたおじさん

          今、ヨルダンはタウジーヒの真っ最中

          先週からタウジーヒが始まった。タウジーヒはヨルダンで12年生(日本で言う高3)になると受けれる試験。試験会場は各地域の学校で、試験運営は教育局の職員と学校の先生で行うようで、朝に教育局に行ってみると、人とバスと警察官がたくさん集まっていた。 このタウジーヒは1日おきくらいに1日1教科のペースくらいで行われている。教育省から発表されているスケジュールを見てみると、1日おきにある日もあれば、2日おきの日もあったり、1日2教科の日もあるようで、試験期間はおよそ20日間にわたる。

          今、ヨルダンはタウジーヒの真っ最中

          私の犠牲祭はただの連休で終わった

          犠牲祭だった。Eid al-Adhaってやつ。ヨルダンは5連休で、連休前は買い出しでスーク(市場)はいつもよりたくさんの人で溢れてた。 羊を神に捧げて、その肉を分け合うらしい。何だかいつもと違うリズムのアザーン?が周辺のモスクから聞こえ、初めての行事にドキドキしていた。 が、ムスリムの行事なので、クリスチャンが大家の私は特に何かに誘われるわけでもなく、ただの連休になった。休暇になるといつも実家に帰ってくるサービス業の大家の息子もムスリムが休暇を取るので、働いていて実家に帰っ

          私の犠牲祭はただの連休で終わった

          土鍋が割れた日

          土鍋が割れた。大切にしてた土鍋が。 この土鍋は約3年前の冬に近所のお店で買った。スーク(市場)から少し離れたお店。確か、スペイン産。ヨルダンでまさか土鍋に出会えると思ってなかったのですぐに買った。これでお米ライフをエンジョイできると思ってすごく嬉しかった。   ヨルダンにはたくさんお米が売られているし、お米を食べることは日常だけれど、炊飯器を売っているのは見たことがない。だからお米が主食の私は普通の鍋で炊くしかなかった。 普通の鍋で炊いてもおいしい。けれど、やっぱり土鍋で炊

          土鍋が割れた日