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【気ままな読書日記】ヤンキーの虎

北欧ファンタジーの後はヤンキーへシフト。脳内メルヘンをリアルで中和しておきましょう(^^)

この本の中に登場するヤンキーは、私たちがパッとイメージするヤンキー(↓)とはチョット違う。

ヤンキーの虎とは、地方経済を牽引する経営者のことを指すようだ。
地方に生息するマイルドヤンキーたちを雇用し束ねる町の社長さん(=ヤンキーの虎)・・・・という理解でたぶん大丈夫。

マイルドヤンキーとは、従来の不良やワルといった従来型のヤンキー程の攻撃性・違法行為性はない人々。

概要
マーケティングアナリスト・原田曜平(博報堂 ブランドデザイン 若者研究所)が、2014年1月に定義した概念。2000年以降の旧来のヤンキーの減少に伴い増加した。彼らは地元指向(地元愛)が強く、地元を離れるのを嫌い、生まれ育った土地で慣れ親しんだ友達と家族を大切に暮らすなど地元の同年代の友人や家族との仲間意識を基盤とした生活をベースとする内向的などの特徴が見られる。男女とも無理して都会に住むことで起きる経済的なリスクを回避し、無意識に地域社会の中で子育てや介護ができる環境を求めている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

著者・藤野マネージャーによれば、ヤマダ電機もニトリもユニクロもまねきねこも、元はヤンキーの虎たちが興した企業。ユニクロさんたちは、地方から日本を代表するナショナルブランドに成長した大成功例だ。

ヤンキーの虎台頭の背景、事業展開の方法や特徴なんかが分析してあり、『実像に迫る』の章ではふたりの虎が紹介されている。
【地盤引き継ぎ型虎】の株式会社ファーストグループ藤堂社長と、【成り上がり型虎】の丸和運輸機関和佐見社長。

読んでみると二人の社長には共通するメンタリティがあるようで・・・・

下請けや買収先の人たちを踏み躙らない、切り捨てない。
大事に育てて一緒にハッピーになろうとしてる。

地元が好きで仲間を大切にするのが虎たちの特徴って書いてあったけど、たしかに。

読みながら、地元企業のいくつかが頭に浮かんだ。
A法律事務所、O商会、Pグループ。
『経営の多角化により独自の生態系を築き上げる』という藤野マネージャーの指摘をまんま体現しているような企業ばかりだ。
O商会の社長さんは、愛人が5人くらいいそうなチョイ悪のイケオジ。自ら現場に顔を出して車を売りまくる彼は、『ヤリ手』で有名な二代目社長である。


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