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今日会社を辞めてきた。

デザインはモノかコトか
どうも、大阪を拠点にデザイナーとして活動しているshirohitoです。

モノづくりって何だろう?
コンビニで手に取るおにぎりや、今日袖を通した新しいコートも、
製品として作られた【モノ】で、なんなら私が作る料理だってモノづくりと言えるのかもしれない。

では、コトづくりは?
今では聞きなれた言葉だけど、それこそマーケティングやSNS、
広告業界では売るため、バズるための手法として言いまわされる機会も増えてきた気がする。

コト=手法、手段

と捉える人が多くて、世俗的に定着したんだろうなぁってよく思う。

何故企業のパーパスで聞き飽きたフレーズを使ったのかというと、
仕事の殆どがコトづくりだと最近思うようになってきたのが影響している。

学生時代、デザイナーってセンスのある人だけしかなれなくて、
それこそ天才とか、他とは違う印象を強く感じてた。

実際にデザイナーとして仕事を始めてからというもの、
予想とは逆で泥臭くて、時間も金もなにも無い。あるのは捉え方次第のやり甲斐が一つまみ。。。

でもこれって当然だよなって経験を積むたびに納得する自分がいつもいる。


だって
デザインがどうやってできているのか。
どう作成されているのか。
なんならどれだけの時間がかかるのか。
それを理解してもらうことがどれだけ難しいか。

正確に説明できる人って多分いない。
定量的に測れない要素はその価値も労力も推し量れないから難しい。


それにデザインって結局好みが一番の敵だったりする。
どれだけ設計を綿密に作っても、バランスを美しく整えても
それを美しいと、価値があると感じなければ意味がない。


文字一つだって全然違う。好みと感情で仕事をするとそれだけ大変に。


広告やデザインワークが重要だと思う企業も増えてはきたが、
それでも大事だと言われてなんとなくで考えている層がほとんどで、
仕事の依頼の始まりは決まって「予算は無いんだけど」。

ファミレスでお金がないならサービスが受けられないのは
誰でもわかるのに、モノを提供されないだけで
こんなにも価値のあり方が変わるのは不思議だ。

最初の話に戻る

デザインの制作はモノづくりだろうか?コトづくりだろうか?
答えはデザイナーのるるり組み方次第だと思う。

クライアントからの依頼や原稿のまま制作することは非常に簡単だが、
これって結局モノづくりの範疇を越えていないと思う。

クライアントと一緒にパートナーとして伴走すること、
何なら仕事の進行管理や、内外問わずチェックフローに考慮した対応や、
担当者が上長に説明しやすいように製作意図をワンシートにまとめたり。

もっと言うならコンサルタントに近い動きがデザインにはできるんじゃないかって思ってる。狙いや思いをヒアリングして、それに合った表現や媒体を提案するのだってデザイナーの専門性あってのことだろう

単純だけどクライアントのワークフローに合わせたデザインワークを設計していくのも実はデザインのコトづくりで、
コトって価値に気づく”きっかけ”なんだろうなって思う。

世間的にデザイン=アウトプットだけではなくて、
作るまでの過程すべてがデザインで、
それを気づいてもらえるように小さな気づきを大事にしたいなって思った。


まだまだ道半ば

会社を辞めて一日目。
デザインに関係なく、当たり前のことが
大事にできてない人が多いなってあらためて気づかされる。
次の舞台はもっといい場所へ。

良ければ《スキ》をお願いします!

同じ活動者や、友人、
将来デザインの仕事をしてみたいと思った方も大歓迎!
興味をもって一緒に制作の仕事してみたいと思ってもらえたら
いつでもお問い合わせください。
s.zakinori.design@gmail.com ← お仕事の依頼・相談はこちらから


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