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ぼくの夏休み~山ごもり編~

以前mixiで書いた日記を今さらここで公開して恥ずかしがるというプレイにお付き合いください。

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2010年08月31日23:23

ルソー先生の教えで3週間ほど自然にかえった。

そこは信濃の国と云ひ、十州に境連ぬる国にして聳ゆる山はいや高く流るる川はいや遠し。

私は今回の帰省を修行と銘打ってゐた。ネット社会との接触を断絶しアルコールとニコチンとも手を切ってゐた。然らば自ずと疲弊したことは言わずもがなである。特に心が疲れた。

日に々々欠けてゆく月をみてゐた。なんだか泣きたい気分です。
山ごもり修行で瞑想してたどり着いたことは結句こういうことよ。

世の中は、バランスとタイミングだということです。いつ死んでもいいみたいな
感じで生きたいな。

長野では懐かしの面々に会ったり金縛りに遭ったり夢の中でひどい目に遭ったり夕立に遭ったりした。雨降ってジ、アルフィー。

毎日田んぼの畦道をカメラと一緒に散歩してた。とんぼと追いかけっこして川と追いかけっこしてネコと追いかけっこしてた。猫だって笑わないとは限らない。つまり1人で畦道を走っていたということ。

何がなしに
息きれるまで駆け出してみたくなりたり
草原(くさはら)などを

啄木

そういうこと。


山生活は頗るストレスフルだった。懐かしい人たちや自然に癒されはしたけど、不眠と胃もたれと親の束縛と足の小指の爪の死亡などに苦しんだのでした。

今回の修行のテーマの1つに親孝行が盛り込まれていたため、料理洗濯掃除などと1人暮らしよりも必要が多く、ぢつと手をみることもしばしば。蒲団を敷くとか障子の桟を掃除するとか1人暮らしじゃやらないもんね!gee!

あとその3週間はSPIの勉強なんかしようと思って問題集を持って帰ったんだけど、そいつは1度も開かれることはなかった。それは私が本を読んだり散歩したりラジオ聞いたりしちゃっていたから!

来年から脱ゆとり教育が始まります。

我々に施された教育は間違いだったの?誰のせい?私の義務教育返して!

これは信濃毎日新聞で読んだやつ。

ナスとキュウリとトマトが世間では結構値上がりしてるらしいんだけど、どれも実家の家庭菜園(つまり庭)で毎日採れるので毎日飽くほど奴らを食んでいました。これは日経で読んだ。


山、畑、田んぼ、原っぱ。目が緑になるかとおもった。わたしの村はウルトラバイオレット光線が強い。そりゃ緑も茂るよね。分け入つても分け入つても青い山だもの。

天才といわれている清少納言は『枕草子』で、牛車に乗ってる時に、牛車の車輪が原っぱの草を踏んで進むのでヨモギの匂いが香って、嗚呼春だ、と思ったと言っていました確か。

日に焼けた畳に寝転んで天井のシミを見ていると遠くの方から草刈機のぶぉーんという音が微かに聞こえてきた後に、風と共に草の青臭いのが家の中に入ってきて、嗚呼夏だ、と凡人ごみさんに感じせしめた。

清少納言て天才じゃなかったのかも。ただの目立ちたがりだったのかも!いとをかし!曖昧な情報をどうぞ!もしかしたらこれ枕草子じゃなかったかも!

徳富蘇峰と三島通庸と河野広中と石川啄木と中原中也と夏目漱石と長塚節とランボーはイケメンだと思う。

カフカは薬丸さんに似ていると思う。特に毛質。昔の人のお話でした。


高校の国語便覧を読むのは結構好きなんだけど、高校の卒業アルバムをまだ見ていないことに気づいた。

気づいたことを忘れて結局やっぱり見ずに東京に戻ってきてしまった。マラソン大会のページに違う高校の人の写真が混じってる(多分写真館の人のミス)と教えてくれた友人ごめん!死ぬまでには見たいな!

この物騒な世の中、一寸先はyummyだからなる早で見るね!私の生命線すごい短いし!でも恥ずかしいから見たくないかも!というより多分また忘れると思う!薄情だと思う!

かくして私は8月のほとんどを山奥で過ごし、秋の気配を万々感取しつつ太宰を読みつつ学割で4割引の新幹線で鄙から都へと上り奉りたり。

この夏はもう終わりだ
アジア建築のレポートやったら私は割と遊ぶぞ(´∀`)!あと講読の授業の予習くらいです!講読の授業の予習クライシス!

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