見出し画像

「野菜」を食べる子どもは「虫歯」になりにくい

「野菜」を食べる子どもは「虫歯」になりにくい


研究では、457名の5・6歳の子どもを対象として、幼児の「虫歯」発生と食生活、特に「野菜」摂取との関連について調査するため、父母に対してアンケートを行いました。

その結果、「野菜」の好きな子どもの「虫歯」発生率が有意に少ないことが明らかになりました。

さらに、両親の食べ物の嗜好で「野菜」を好む家庭でも、子どもの「虫歯」が有意に減少しました。

「野菜」の種類では、ジャガイモ、キャベツ、キュウリ、ニンジン、トマトを好む子どもに「虫歯」が少なく、調理法では、サラダなど生の「野菜」を食べる習慣のある子どもに「虫歯」が少ないことも判明しました。 

「清掃性食品」と「停滞性食品」
 
例えば、ビスケット、クッキーといったお菓子は美味しいけれども、歯にまとわりつきます。このような食品は「停滞性食品」と呼ばれ、歯の表面や歯の間に粘着しやすいだけでなく、砂糖をたくさん含むものも多く、虫歯リスクが上がります。

それとは逆に、食物には「歯をキレイにしてくれる」といううれしい効果が認められる「清掃性食品」があり、2つに大別されます。

<直接清掃性食品> 噛むことで歯や粘膜の表面が清掃される。 例:ゴボウ、セロリ、キャベツ、こんにゃく等

<間接清掃性食品> 口に含むと唾液分泌が促され、食物を洗い流す。 例:梅干し、レモン、酢の物等

直接清掃性食品ですが、これはゴボウ、セロリ、キャベツ等の食物繊維を豊富に含むような噛み応えがある野菜などで、噛むことにより唾液が多く分泌されるだけでなく、繊維質が歯や粘膜の表面を清掃してキレイにしてくれます。

上下の歯がしっかり噛み合うと、さらに直接清掃性が発揮されます。 また、梅干しやレモンなどに代表される酸っぱい食品は口に含むだけで唾液分泌が促進され、食渣や歯垢が口の中に滞るのを防ぎます。これを間接清掃性食品と言います。

唾液にはこのように汚れを洗い流す自浄作用だけでなく、ラクトフェリンや分泌型IgAなどの抗菌物質による抗菌作用があるため、虫歯菌などの病原菌が増えるのを防いでくれます。ですから、「野菜」を食べると「虫歯」になりにくくなります。
 

経験からは、

「野菜」を含めて、三食の食事をたくさん食べている子どもは、おやつの回数が少ないので、「虫歯」の少ない子どもが多いですね。


「質問募集します」


下の質問箱に書いて下さい。
匿名で聞けますので、歯科医院で直接は聞きにくいことや、歯科に関する悩みなど、何でも、お気軽に書いてください。
必ず回答させていただきます



最後まで読んでいただき、有り難うございます。
スキやフォローをいただければ、めちゃくちゃ嬉しいですよ。
フォローをいただければ、100%お返しますので、よろしくお願いしますね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?