木の葉の去った大樹
凍えている指先を
手のひらにしまって
喉の奥に冷たい空気が含まれる
こんなに寒い季節になったねと
だれより君にいちばんに伝えたい
隣に居ることが
当たり前じゃないことくらい知っている
だからこそ思うんだ
木の葉の去った
あの大樹のように
ありのままの思いを
飾らずに伝えたい
世界にはできないことの方が
きっと多いから
素直になれない
飾ってしまった
眩しいあの並木のように
鮮やかなライトアップは
なくても良い
ただありのままの詞で
伝えたい
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