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最高の体調

この本の目的は、あなたの日々の不満や不調を根こそぎ解決し
あなたが生まれ持つ最大のパフォーマンスを
引き出すお手伝いをすることです。

はじめに

日々の不調や不満には様々なレベルがあります。
たんに朝起きれないという人もいれば、仕事の集中力が続かなくて作業が進まないという人もいるでしょう。

さらには、怒りや不安がコントロールできずに人生が上手くいかない人、常に体調不良に襲われている人、
毎日の暮らしに張り合いがなく空虚な気持ちのまま暮らしている人など、症状や問題の深刻さには個人差があるはずです。

やる気がない人は「自己啓発本」を読み、
仕事の効率が悪い人は「ビジネス書」を読む。
感情のコントロールができない人は「心理学書」を、
体の不調には「家庭の医学書」を読むはずです。
これはこれで、効率的なアプローチですが、その場しのぎの解決策になりがちです。

この「最高の体調」では、より総合的なアプローチを教えます。

※ここからは、僕が印をつけたところを抜粋するので全てを教えることはできませんが、読書の方法を変えてみて、重要ポイント部分だけを部分的に読み進めた結果、読書のスピードや効率が格段に上がりました。
では、ポイント部分を10項目で見ていきましょう。

1.「文明病」が心と体を蝕んでいく


文明病とは?初めて聞いた方がほとんどだと思います。
現代の社会は昔々の旧石器時代と比べて様々なものが普及しています。
昔は自給自足の生活で自ら狩に出て獲物を捕らえないと生きていけない時代でしたが、現代は色んなものがすぐに手に入る時代です。
そんな時代(贅沢な時代)で生活しているからこそ生まれる「肥満や病気、ストレスや鬱病」など、昔にはなかった症状が蔓延しています。
そういった症状を「炎症」と言います。
炎症が少ない人ほど長生きをし、多い人ほど全身の機能が低下します。
自分の不摂生で肥満になった、病気になった、自分は仕事が遅いからダメだ、夜遅くまでゲームしてるから眠れないなど、自分のせいにしないでください。これらは全て現代社会が生み出した「文明病」なのです。

2.内臓脂肪が減らない限り、体は燃え続ける


人体にとって内臓脂肪は「異物」です。
内臓脂肪が増えると免疫システムを動かし始め、脂肪細胞が分泌する炎症生物質が臓器に炎症を引き起こします。
体脂肪を落とすには食事や運動でカロリーを減らすしかありません。
内臓脂肪が減らない限り、体はジワジワと燃え続け、炎症物質で傷ついた
血管や細胞が動脈硬化や脳梗塞の引き金になります。
これが「メタボリックシンドローム」です。
みなさん、これは聞いたことありますよね?
「メタボ!メタボ!」と笑って言ってる場合じゃないかもしれませんよ。

3.トランス脂肪酸


初めて聞く方も多いと思います。なぜなら「新しすぎる」からです。
近代の山ほどある発明の中で、人体への被害が大きいのは
「トランス脂肪酸」でしょう。
トランス脂肪酸は、植物油に水素を付加して作られた人口の油です。
安価で保管しやすい性質を持ち、パンや揚げ物などに使用されています。
摂取カロリーの1%をトランス脂肪酸に入れ替えただけで、悪玉コレステロールは激増します。
トランス脂肪酸がここまで体に悪いのは、肝臓の動きを乱すからです。

4.現代人の腸はバリアがどんどん破れている


人類は「腸内細菌」を体から追い出そうとしている。
現代の贅沢な環境で育った我々は暴飲暴食などで、腸内細菌を減らしています。腸内細菌の働きぶりは凄まじいもので、アミノ酸や食物繊維などを材料にして、ビタミンB群やビタミンK群といった重要な成分を合成します。
他にも栄養の吸収を助けたり、食物繊維を分解してエネルギーに変えたり、脂肪酸を生成して腸壁を守ったりと活躍は八面六臂(はちめんろっぴ)。
我々が健やかに暮らすには欠かせない機能で、腸内細菌なしでは人体は正常に働きません。
腸内環境が乱れていると「謎の疲れ」が激増し、メンタル面も低下します。そして、不安やうつ症状、疲労感の発生につながります。
そこで、腸内環境を健康に保つには「食物繊維とプロバイオティクス」
効果的との示唆されています。

5.発酵食品の凄い効果


腸内細菌を追い出してしまった体を元に戻すには、手軽で効果が高いキムチ、納豆、ヨーグルトなどの「発酵食品」です。
普段から発酵食品をよく食べる人ほど心疾患や糖尿病にかかりにくく、
早期死亡率も低いことがわかっています。
発酵食品で「脳機能」が改善したとの結果も出ています。
発酵食品は科学が認めた数少ないスーパーフードの一つです。
ヨーグルト等に含まれているプロバイオティクスは、近年のメンタル改善効果も確認されており、プロバイオティクスを4週間摂取した被験者は攻撃的な思考が減り、落ち込んでからも早く立ち直れるようになってます。

6.食物繊維の驚くべき病気予防効果


食物繊維の摂取量が多い人は、摂取が少ない人に比べて早期死亡率が23%も下がり、癌の発症率も17%低下。さらに炎症生の病気にいたっては
43%もリスクが下がるというのです。
下手なサプリや健康食品を飲む前に食物繊維を増やした方が、よほど病気の予防になるのです。
主な食材は、ゴボウ、寒天、海藻、キノコ類、オクラ、リンゴです。
私たちの腸内細菌はファストフードやスナック菓子、清涼飲料水などの摂取量が増えると腸内細菌が死にやすくなることがわかっています。
全体の食事の1〜2割までに抑えましょう。

7.偽物の自然にもリラックス効果がある


偽物の自然とは、「自然音」や「自然画」です。今の時代は簡単にスマホで再生したり閲覧したりできますよね。
川のせせらぎや木々を吹き抜ける風の音、雄大な森林の映像や波が押し寄せる海の光景などです。
また、観葉植物の近くで働くオフィスワーカーは肌荒れが減ったとの報告もあります。観葉植物には幸福度や集中力を上げる効果も確認されており、観葉植物を前にしながら作業をしたオフィスワーカーは幸福度が47%アップし、作業効率も38%上がったそうです。

8.自然生活の効果


ある実験で男女13人を自然の中に送り込み3泊4日させた実験があります。スマホ禁止、朝食は抜いて昼食に根菜類やフルーツ・ナッツを食べる、夜は野菜中心に加熱したお肉、睡眠は必ず8時間といったルールで過ごしてもらうと、被験者の体重は平均で7.5%減り、内臓脂肪も14%改善。
インスリン抵抗性にいたっては57%もの改善でした。
年に3〜4回や月に1回のペースで3〜5日ほど自然の中で暮らす時間を作れば、あなたのパフォーマンスは最大限まで引き出されるでしょう。

9.寝不足が続くとダメージを修復できない


「睡眠負債」という言葉があります。これは睡眠の量を借金に例えた表現です。
長期にわたって睡眠負債が続くと、脳と体が受けたダメージを修復する時間はなくなります。
処理されずに残った疲労やストレスは少しずつ体を破壊し、最終的には手のつけられない炎症に変わります。
睡眠の改善において一番重要なのは、ここでもやはり「自然」です。
睡眠負債を返したければ、まず日中に太陽の光を浴びる時間をできるだけ増やした上で、夜には室内の照明を限界まで暗くしましょう。
睡眠を改善するアイテムとして、アイマスクと耳栓が効果的です。
また、40分の昼寝でパフォーマンスが34%改善し注意力は100%完全回復するなど、睡眠負債を防ぐ効果もあります。
多くのデータでは1回15〜30分のリフレッシュで効果が得られてますが、昼寝が苦手な方はとりあえず10〜15分だけでも目を閉じて何もしない時間を作ってみましょう。
「コーヒーナップ」というテクニックがあります。
昼寝の前に1杯のコーヒーを飲むことで普通に昼寝をするよりも疲労感が減り、記憶力もアップします。
カフェインが脳に達するまでに20分かかるのでコーヒーを飲んで20分後に目を覚ますと、昼寝のリフレッシュとカフェインの刺激が相乗効果を生むのです。

10.ウォーキングだけでストレスは激減する


どんな運動でも、ある程度の負荷があれば脳には良い影響を与えます。
1回45〜60分ぐらいの運動をするとストレスが改善し、認知機能も向上しやすくなります。
実験で、1回30〜60分の軽いウォーキングを週に2回だけ行った学生は、なんの運動もしてない学生に比べてストレスが減り、期末テストの成績も有意に向上しています。
ウォーキングを行うとコレステロールや血圧が下がり体重が減る。
ウォーキングでストレスが改善されることで心疾患などの予防ができる。

さいごに


これまで10項目で説明しましたが、
この著書の「最高の体調」の6割程詰め込んだつもりです。
これを見て自分に当てはまるなと感じた方もいるのではないでしょうか?まずはできることから取り組んでみて「最高の体調」を手に入れてみてはいかがでしょうか。

最後まで見ていただきありがとうございました!!

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