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姉貴にボコられた話 骨破壊編

自分が5歳くらいで姉貴は7歳くらいの頃の事件である。自分らは両親と家族旅行に来ていた。記憶が曖昧だが、確かペンションのような一軒家にその日は宿泊していた。

記憶が曖昧だが、自分は姉貴を心の底からブチギレさせることに成功していた。今思い出しても、中々ない光景である。(いつもはこうなる前にボコボコされるか言い負かされる笑)

さて、ブチギレさせることに成功したのは良いが、ここから未知の世界である。この状態の姉貴の攻撃を食らったら、どうなってしまうのだろう。泣いてすまないだろう。一生残る何かしらトラウマが残るだろう。自分は本能的に逃げ出した。すぐさま姉貴(泣き叫びながら)も追いかけてくる。走っている時の足音がドスドス響、怒りの強さが感じられる。ペンションの中に逃げ場など全くない、気がついたら二階の寝室にたどり着いていた。後ろから姉貴がものすごい音を立てて、階段を駆け上ってくる。当時5歳の自分の頭ではうまく、この状況を回避する手段をすぐには中々思いつけない。自分は目の前にある布団の中に隠れた。外から見れば、山ができているので全く隠れられていない。そこに恐ろしいエンジン音をかき鳴らしながら、姉貴がやってきた。バレるかバレないかの緊張もなく、一瞬で自分の身に激痛が走るを感じた。姉貴が自分が隠れている布団の上に立ち、何度も飛んでは踏み潰し、飛んでは踏み潰してきたのだ。自分は布団の中にいるため全く、抵抗できず、そのまま3発目を食らった段階で、肩に激痛が走った。

結論から言うと、骨折してしまった。姉貴との喧嘩で(というか一方的なリンチで)

しかし、この骨折が自分にとって大きな武器となった。痛すぎて親に泣きついたことで一瞬で親というジョーカーを味方につけることに成功した。結果、姉貴が両親に怒られて、事実上、場を支配することに成功した。

肩の骨を犠牲にしたが(現在は100%回復)、姉貴に勝利することができたのはこの旅行の最高の思い出になり、あれから20年経っているが、鮮明に思い出せる。

しかし、この話を身内にすると、なんで布団の中にいたのに姉貴が上から踏む潰していたことがわかったの?と言われた。確かに誰からも教えてもらったわけではないが、なぜかそうされたと自分の記憶に入っている。なぜか布団の中にいる自分を鬼の形相で踏み潰している姉貴の映像が流れる。

そう、肩の骨が折れた瞬間、魂が抜け、外から見ていたのである。つまり一瞬自分は死んでいたと考え、より一層、最高の思い出になったであった。

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