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【映画感想】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/VOLUME3

映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/VOLUME3を見てきたので、その感想を書いていきます。ネタバレ注意です!!

一言で言うと、”最高の完結作”
エンドゲームのときの感情がまた味わえた感じ。ガーディアンズらしい笑いありの中、涙もあり最初から最後までクライマックスで目が話せなかったです。本当に面白かった。

改めて、ジェームズ・ガン監督の凄さを思い知らされた感じですね。音楽のチョイスはもちろん、物語の進め方や数多いキャラクターの見せ方、伏線回収の仕方、どれも本当にうまかったです。

今作を最後にDCのトップになったガン監督が作り出すDCユニバースが楽しみです。
一方で、彼を失ったMCUが心配ではあります。モヤモヤするところが多かったここ最近のMCUがあった中でのガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3でしたので、このチームなしで大丈夫なのかとは思います。

物語の細かいところを見ていくと、冒頭でいきなりロケットが心肺停止になる展開はハラハラしました。インフィニティ・ウォーでサノスにボコボコにされたときを彷彿させており、入り方はめちゃくちゃ良かったと思います。

そこから、いつ死ぬかわからないロケットを助けるべく、必死になって動くチームに目が話せなかったです。いつの間にか2時間半あるはずの本作が終わっていましたね。テンポが良く余計なアクションや回想シーンがなく非常に見やすかったです。

登場人物に注目すると、今回、ガーディアンズの中でも、チームというよりは1対1ないし3人とかでの関係が見える場面が多かったです。

まずは、この作品まであまり表に出ていなかったロケットとネビュラの関係。
ガーディアンズで唯一灰にならなかった二人が5年間を共に乗り越えてきたんだと感じましたね。ロケットが復活したことを知ったネビュラが安堵する姿が印象的でした。

おそらく、ホリデースペシャルに登場したバッキーの腕をロケットが改造。トニーと漂流をともにしたネビュラの希望で、スーツをアイアンマン仕様にしたのでしょう。そう思うとなんかエモいですね。

今まで怒っていただけの彼女が、ガモーラをはじめ、いろんな人に対して優しさが見えたのも成長を感じました。

ネビュラやマンティスが言っていたとおり、デストロイヤーとして知られていたドッラクスが、父親としての側面を見せ、改めて周りを笑顔にする力があることを証明されたのも非常に良かった。

そして、ガモーラ。彼女をどういう立ち位置で登場させるか注目が集まったでしょう。
蓋を開けてみればあくまでもガーディアンズ結成前の彼女。SFに振り回されず、リアリティを感じましたね。

9年間チームとして培った物があるの中で、それを知らない暗殺者が徐々にガーディアンズを知っていく姿が絶妙でした。演技が非常にうまかったです。女優ゾーイ・サルダナのキレ方が、映画アバターのネイティリまんまで個人的には好きでしたね。

主人公クイルについて、今作はロケットが中心になっていた分、彼がこのチームとしてのリーダーという要素は薄かったと思います。
彼を中心としたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが好きな人は、エンドゲームのアイアンマンのように、3部作完結作として彼が背負うというか、彼をロケットの立ち位置で見たかったのではないでしょうか。

新キャラとして登場したアダム・ウォーロック。
能力だけ見たら最強なはずなのに、まだ幼くアホという理由でうまく立ち回れないところがバランスを保っていてうまかったですね。
俳優のウィル・ポールターの性格が、映画「なんちゃって家族」に出てくる弟キャラまんまで笑ってしまいました。まじで良かったです。

最後にハイエボリューショナリーとかいう超イカれたヴィラン。
ヒーロー作品において、どれくらいヴィランのキャラが立っているか、観客に恐怖を与え、ヒーローが負けてしまうかもしれないという要素を与えることは重要だと思います。

今作のヴィランはそれがあり、サノスを前にしたときのような緊張感がありました。というか、彼の行動を見ると、サノスのやったことが可愛く見えしまいましたね。ヴィランとして魅力的なキャラであり、演技も非常にうまかったと思います。

改めて、物語からキャラクターまでケチのつけるところがなく、満足度の高い作品でした。

このチームがしばらく見れないのは非常に寂しいですが、この作品をきっかけに、またMCUが盛り上がるといいですね。

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