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『ギャラリーフェイク』の藤田みたいには…

 版画の贋作を販売したとして元画商と作家が逮捕されたニュース。

 平山郁夫ら有名画家の作品をもとに作られた偽の版画が大量に出回り、専門機関が調べた201枚のうち120枚が贋作と判断されたようで…。

 漫画の世界だと”藤田”のような天才美術商がいて、チラ見しただけで贋作をすぐに見抜くなんて展開が考えられるが…現実はそうもいかないみたいね。

 調査した半分以上の作品が贋作ってのも闇が深い。

 ヤフコメか何かで「骨董の目利きが出来る人が少なくなっている」との投稿があったが、確かに骨董品は一部のマニアのものになりつつあるよね。
 今どき、茶碗なんてダイソーで十分って若者も多いだろうし、何より数十万〜数百万のお金を骨董品に投資する資金を持つ人が少ない。

 こうした贋作に騙されたくないなら、NFTアートを買うしかないか(苦笑)。
 あれならコピー商品かどうかが一発でバレるし。


 まぁ、世の中はそうしたNFTアートだのデジタルアートだの…。
 漫画もデジタル化し、クリスタだフォトショだウェブトゥーンだ言われているけど。
 アナログで描かれた一点しかない水彩画とか油絵を”生”で見た時の感動はかなり凄いよ。

 以前、番組の取材で『メディチ家』が所有していた絵画展に行ったことがあったけど…得も言えぬ迫力があってひたすら圧倒された。
 目の前のキャンバスに広がる400年前のヨーロッパの生き生きとした風景…。
 (日本で言うと江戸時代とかかな?)

 その当時はもちろん”写真”なんて無いので、街の様子を後世に残すにはしかなかった。
 ヨーロッパの絵画は、日本の葛飾北斎とか歌川広重、写楽みたいなデフォルメされたものじゃなく、とにかく忠実に描かれているモノが多い。
 そんなリアルすぎる風景画を見て「これが400年前の姿か…」と圧倒された。


 俺は”バスキア”とか”キース・ヘリング”みたいな現代アートはまるで理解出来ない。
 そんな美術音痴の俺ですら「スゲー」と思ってしまうほどの写実的アート。。

 デジタル隆盛の時代だからこそ逆張りして、一点物の絵画とかをキャンバスで販売した方が価値が出るんじゃないかな〜と思った。

 デジタルで描かれた【萌え】画……100年後とか200年後の未来人は、一体どんな気分で大量生産されているあのエロい作風を評価していくんだろう?(苦笑)
 ちょっと興味あるなぁ〜。
 俺らが江戸時代の「春画」を見ているような感覚なのかな?




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