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ちびっこうべ

心から好きなものについて語ってよいでしょうか。

僕の暮らすまち神戸には「ちびっこうべ」という、小・中学生を対象とした体験プログラムがあります。プロのクリエイターたちと一緒に、子どもだけの夢のまちをつくるワークショップで、2012年から2年に1度これまでに3回開催しています。

http://kiito.jp/chibikkobe/

ちびっこうべについて

ちびっこうべの様子についてはこちらをご覧ください。

少しだけ補足説明を。

子どもたちは「シェフ」「建築家」「デザイナー」という3つの職業チームにわかれ、それぞれのプロから専門知識や技術を学びながら、夏から秋にかけて行われるたくさんのワークショップを経て夢の食べ物屋「ユメミセ」を完成させます。

10月には完成したユメミセが一堂に会し夢のまちがオープンします。そこは子どもたちだけしか入ることができない(大人は入場できない)世界です。参加者はまず市民登録をし、仕事を探して報酬を得ます。その稼いだお金でユメミセで食事をしたり、まちで遊んだり、自分で好きなように使うことができます。その仕組みは実際の社会さながらです。職不足がおこったり、お金が余りすぎてインフレ状態になったり、いろんなことが起こります。(このへんについてはまたあらためて後日書きたいです)

大人(親)の目の届かないところでとにかく思いっきりやりたいように遊び、学べるこのプログラム。子どもの創造を大人がサポートするだけではなく、クリエイターである大人と子どもがお互いの良さを出し合って未来の街づくりを行うことに力点が置かれているというところが評価され2017年にはグッドデザイン賞およびグッドデザイン・ベスト100、にも選出され、さらにキッズデザイン賞も受賞しました。


初回からお仕事としてシンボルマークやメインビジュアルなどのイラストレーション部分で関わらせていただいているのですが、それとは別にボランティアとして子どもたちのワークショップ(デザイナーチーム)担当としてもお手伝いもしています。

http://kiito.jp/chibikkobe/people/1252/

子どものまちづくりのイベントは全国にもたくさんありますが、「デザイン」が組み込まれているプログラムは珍しいのではないでしょうか。まちづくり、社会にはデザインが必要不可欠、この事を体験を通して学んだ子どもたちが成長した時、社会にどんな変化が生まれるでしょうか?かなり長い目で見続ける必要がある事ですが本当にそれが楽しみでなりません。

また、これはデザインに限ったことではないですが、子どもたちとのワークショップでは教えることよりもむしろ教えられる、気付かされる、そんな学びが多くあります。そういう意味では僕も毎回一緒に成長しています。

こんな素敵なプログラムが、僕のこどもの頃にあったならどんなに良かったでしょうか。神戸で活動するクリエイターとしても、子を持つ親の立場としても、この活動を続けて行かねばいけないという使命感に近い気持ちでいます。きっと同じ気持ちで関わってくださっているクリエイターさん、サポーターさん、そしてスタッフのみなさん。その全部が本当に心から好きだと思える取り組みです

さてさて長々と書きましたが、今年は第4回目となるちびっこうべ2018が開催されます。この記事をご覧になって少しでも興味を持ってくれた方、面白そうだなと感じてくれた方、ぜひともボランティアサポーターとしてこのプログラムに参加してくださいませんか?(ちなみに僕も、他のクリエイターも全員ボランティアです。)

詳しくは運営事務局(KIITO)のページをご覧くださいませ。

http://kiito.jp/schedule/event/article/29235/

常に真剣、全力なのでもちろん大変ですけど、きっとそれを大きく上回る大きな学びと喜び、人とのつながりが生まれると思います!


7月から本格的にワークショップがはじまりますのでそのレポートもこのnoteに残して行きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

ちびっこうべ 記事まとめページ



【 2018.06.11 追記 】

神戸市の小中学校に通うお子さんをお持ちの方、夏〜秋にかけてのワークショップ参加者の募集がはじまりました!定員を超える場合は抽選となりますが(例年人気でそうなっています)、ぜひお申し込みくださいませ。

http://kiito.jp/schedule/workshop/article/29456/

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