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不思議な建物「進修館」でカメラを使わない写真(フォトグラム)のワークショップを実施しました!

2022.7/2・7/9。夏日のフォトグラム制作日和に、宮代町立コミュニティセンター進修館で「影をつかまえる」を実施しました。

A4サイズの感光紙に大切なものや、記憶の品、身の回りものたちの影を焼き付けてカメラを使わないフォトグラムを制作しました。

7/2のワークショップに参加の皆さん
7/9のワークショップに参加の皆さん


今回のメイン会場は、埼玉県宮代町立コミュニティセンター「進修館」。


「進修館」は1980年に開館した、象設計集団が設計したユニークな建造物です。

ワークショップの最初に自己紹介と制作について説明しました。


その後、ユニークな設計の進修館を探検しながら、そこに展示されている作品を鑑賞します。

探検の中で、気になった素材を集めます。制作することで身の回りにある様々なものへの観察力が広がる感覚はとても楽しいです。

まるで迷路のような建物を探検しながら、制作アイデアを膨らませながら様々な素材を集めました!いよいよそれらを使って制作します。

部屋に戻り、集めたモチーフを並べて素敵なレイアウトを探します。立体の影もどのように写るのか楽しみです。

透明のガラスのモチーフは、進修館の共同スペースに配置されている葡萄のテーブルの一部。光の屈折でどのように写るのかとても楽しみです。

そしていよいよ、太陽光に当ててじっと像が焼き付くのを待ちます(この日は約8分間露光)。じっと待つこの時間がこの写真制作の醍醐味です!



じわじわ色が変わっていく感光紙を眺めながらどのような作品になるのかイメージします。

撮影後、モチーフをどかすと、そこには影が写っています。
不思議な感覚におもわず「わっ」と声が上がります。


しかし、
このままでは光にあたり消えてしまうので現像の作業を行います。


現像するとじわじわ撮影した影が浮き出てきます。

素敵な鮮やかな青の写真が完成です!!!



この瞬間の「やったー!!」という歓声がとても嬉しい!


幼児から保護者の方まで、光と感光面でつくるシンプルな写真制作を体験していただき、最後に制作の印象を共有しました。

「イメージしたものと異なる写真になったのが楽しい!」「風や光と制作する楽しさがあった」「光のグラデーションに感動した」などの声がありました。


●企画概要

●ワークショップ申し込み


⚫︎写真作家・造形ワークショップデザイナー ・キュレーター・「時間」と「記憶」をテーマに制作。2012年〜ヒロシマの被爆樹木をフォトグラムで作品制作 ●中之条ビエンナーレ2019参加アーティスト ●さいたま国際芸術祭2020 市民プロジェクトコーディネーター