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全日本断酒連盟 第60回全国(東京)大会へ菜のはなのアディクションの会代表として参加してまいりました。

雨の日曜日、東京都立川市の立川ステージガーデンで全国大会が開催されました。

「ゼンダンレン」と聞いて、全日本断酒連盟を連想する方は少ないかと思いますが、私も初めて全国大会に参加させていただきました。

開会式からの参加でしたが、朝からアリーナ席はほぼ満席で、当日申し込みだった私は2回転目の席を案内していただきました。係の方々は皆親切で、初めての私でも安心してお話を聞くことができました。

総会の内容は、式典的な挨拶、会員の宣誓、アルコールに関する生活史を自ら語る「体験発表」と呼ばれるスピーチ、厚労省や医師による講義など、多岐にわたりました。

参加者は全国から駆けつけており、沖縄や九州、北海道など遠方からの会員も多く参加していました。

お昼休みにはお弁当が用意され、久しぶりの再会を喜び、記念撮影をしたり握手を交わすなど、とてもフレンドリーな雰囲気でした。初めは厳しく恐い場所だと思っていた私のイメージがすっかり変わりました。

会員の挨拶で、アルコールが苦手な方もいる中、「飲まない自分が活動に参加することが大切」と、社会全体での取り組みの重要性が訴えられ、非常に共感するお話でした。

初めて参加した「新人さん」たちがステージに上がり、一人一人がコメントする時間も設けられ、参加者全員から感謝のメッセージが送られるとても温かい企画でした。

体験発表において、アルコール依存状態に陥った時の病院スタッフの支えや、社会の空気がアルコール依存を加速させるなどの話がありました。

多くの発表者が、日常の飲酒が大量飲酒へのきっかけになること、そしてそれがしばしば自覚せずに進行することを強調していました。これはアルコールが薬物性を持ち、依存を引き起こすことを示唆していると感じました。

例会で他者の体験を聞くことを通じ、自らの体験を再認識や言語化する重要性も指摘されていました。

医療機関で患者会の支援を受ける重要性も紹介されました。一般に自制心を要求されがちですが、他者のサポートが不可欠であることが強調されていました。

多くの体験者が断酒を続けるために、例会と呼ばれる定期的な会合に参加しているようでした。

個人的に、菜の花のアディクションの会でお世話になっている山田さんが司会を務めていたことに感動しました。また、例会の運営でお世話になっている岩渕さんとも再会できて幸運でした。


この大会全体を通じて、「仲間」という強い絆を感じました。参加していた方々は、一見、病気を抱えているとは思えないほどでした。このような支えあう場の存在は、非常に価値あることだと感じました。

岩渕さんの言葉で、「誰にも依存できないからアルコールに依存する」という考えが紹介されました。このような場が持つ大きな役割を、医学的治療と並べて強調することの重要性が理解できました。

とても素敵なイベントに参加できて幸せでした。また、菜のはなのアディクションの会で語り合いたいものです。

また、私自身もアルコール治療やピアサポートなどでみなさまに貢献できたら嬉しいです。

ありがとうございました。

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