見出し画像

泣き腫らした部屋に【プロポ】221020

私のバンドは、私と、もう一人コンポーザーがいるので、おもろいと思っている。

「ビートルズのようなバンドを作る」

と結成前から宣言していた。

それは、音楽性の話ではなく、バンドの在り方の話だ。

いわゆる「バンド」と言うと、
例えばミスターチルドレンとか、
スピッツとか、
最近で言うと、オフィシャルヒゲダンディズムさんとか?

オフィシャルさんは、おそらくでしかないんだけど、ボーカルが作詞作曲をほぼ全曲で担当してるパターンが一般的かと思う。

昔は、もっと分業体制で、曲を作るのは部外者、というのが長らくの基本スタイルだった。
作詞と作曲も大抵、別の人間だ。

しかし、ビートルズはそこんところ時代を超越していて、メインボーカル兼メインコンポーザーが二人、残る二人もただの演奏者ではない、というもうまぎれもない天才集団であった。

彼らが登場したときは、バンドマンが自分たちのオリジナル曲を発表するということすら異例中の異例だったらしい。


そこまでの天才たちにはなれないが、ボーカル兼コンポーザー兼バンドの顔みたいな人物が、バンド内に一名というのは、少々時代遅れかもしれない。

そういう思いと、人生最後の音楽活動という決意をこめて、このメンバーとバンドを結成した。

今のところ、期待以上のものになっていると思う。


吹き抜ける風が 宵闇をつれてくる
見渡す限り 誰もいない ただひとり

目隠しをして 歩いているような
息継ぎもせず 泳いでいるような

気持ちが抜けきれない
感覚が鈍っていくんだ

今日が終わる向こう
夜のその先に
通り過ぎる日々の
僕はまだ夢の中

何も知らない そんなのは許されない
こんな気持ちは 誰にも話せはしない

体が沈んでいくように
心は乾いていくんだ

今日が終わる向こう
夜のその先に
遠く灯る明かり
みんなまだ夢の中

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?