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苦悩「中退した女」

アルバイトの面接官に必ず聞かれることがある「差し支えなければ、中退した理由を聞きたいのですが…」

確かに、目の前にいる女がどういう経緯で中退したのか、経営者なら気になるところではある。
バイトのしすぎで単位が取れなくなったのか。大学が面倒で辞めたのか。
だが、質問された私として感じることは、
「中退したことは、やはり悪いことなのだろうか」「リスクを伴うものなのだろうか」
「私は全然後悔していないのだけれど(寧ろ、中退して良かったとすら思うのだけれど)世間様からすると、もしかすると目立つ短所なのだろうか」…と。

私は大学で、人を頼ることが当時苦手で、友達に助けを求めることが出来なかった。
更に、頼りにしていた先生からは精神的余裕がない中で厳しいことを言われて、号泣した。
一人暮らしだったので、たった1人孤独を感じ、学校で使い果たした体力を更に削り取り、家の家事をした。勿論出来ないこともあった。
真夜中の3時、ハッと目が覚めると電気をつけっぱなしで寝ていた。服もそのまま、化粧も落とさず、ご飯も食べず。

時が経つにつれ、希死念慮が大きくなってしまった。消えて無くなりたいと思うようになった。私は、大学一年の秋から心療内科に通って薬を貰うようになった。

だが、そんなことは採用担当者に言えるはずもなく、「繊細なのです」と誤魔化して生きているのだ。
いつ、私の気持ちは救われるのだろうか。
私の全てを話しても受け止めてくれる職場なんてこの世にあるのだろうか。

ここを押すと、 私に少しだけ投げ銭できるというシステムらしいです。 気持ちだけでも勿論嬉しいです。