明日から使える!職場や家庭で「自己決定」の力をのばす「3つの言葉」

「自己決定」の力が幸福感に大きく影響する?

自己決定は、収入や学歴よりも幸福感に影響を与える。

2018年に神戸大学が2万人の調査をまとめたところ、このような結果が出たのをご存知でしたか。

自己決定度を評価する指標は、

「中学から高校への進学」「高校から大学への進学」「初めての就職」

この3つを自分の意思で決定したかどうかというものでしたが、これらの場面で自己決定できたかどうかが、幸福感に強い影響を与えていたんです。

進路を自己決定できた人は、自分の判断で努力して目的を達成する可能性が高く、その成果に対しても責任と誇りをもつことができ、達成感や自尊心を強く持てるので、幸福感が高まるんですね。

しかし、日本全体でみると、「人生の選択の自由」の値は低かったようです。

では、どうすれば自己決定の力を伸ばすことができるのでしょうか。

そこで今回は、明日から職場や家庭ですぐ使える、部下や子どもの「自己決定」の力を伸ばす「3つの言葉」を紹介したいと思います。

自己決定に導く「3つの言葉」

この「自律する子の育て方」という本に、子どもの自己決定を促すためにある中学校で使われている「3つの言葉」が紹介されていました。

それは次の3つです。

①「どうしたの?」

②「君はどうしたいの?」

③「何を支援してほしいの?」

まず、「どうしたの?」と問いかけることで子どもに自分の状態を言語化してもらう。

そして次に「君はどうしたいの?」で、自分のおかれた状態を解決するための方法を考えてもらうためのきっかけを作ります。

最後に「何を支援してほしいの?」で、どんな支援を受けるのか、もしくは支援を受けないのか、子どもは自分で判断することになります。

これを何度も繰り返すことで、子どもたちはいつでも自己決定をしないといけない環境に置かれます。そうすることで、自己決定の力が育っていくんだそうです。

最初のうちはもちろん、先生の方から選択肢を与え、子どもに選んでもらう形が多かったようですが、根気強く繰り返すことで自己決定をすることに慣れ、自分がどうしたいのかを考えられるようになっていくんだそうです。

職場や家庭で明日から使ってみる

この「自己決定」の力を伸ばす3つの言葉かけ。

これは学校だけではなく、皆さんの職場や家庭での、部下の育成や子育てにも使うことができると思いませんか?

皆さんが職場や家庭で遭遇しそうなシーンをイメージしてみてください。

職場で部下がミスをしたら、ついつい「何やってるんだ!」といきなり頭ごなしに怒ってしまう。

家庭で子どもが悪さをしたら、ついつい大声で叱ってしまう。

そんな場面でこそ、一呼吸をおいてまずは「どうしたの?」と声をかけてみてください。

最初は中々上手くいかないかもしれませんが、何度も繰り返すことで、部下や子どもの「自己決定」の力は確実に高まっていくはずです。

ぜひ一度、試してみてください。

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