カフェインを控えた生活

3年ぐらい前から動悸が出始めて気になり始めて、最初は月に数回だったものがそのうち1日一回同じぐらいの時間帯に動悸が出るようになったのでその原因を探っている内に「過剰なカフェイン摂取」に行きつき、2年ぐらい前から出来るだけカフェイン摂取を控えるという生活を始めました。そして今に至っているのですが、付き合いやどうしてもという時以外は極力カフェインの入っている飲食物は摂取しないようにしています。

そもそもなぜカフェインをそんなに過剰に摂取していたのかと言うと、というか過剰と言う量かは分からないけれども、カフェインを控える前にどれだけ摂取していたのかと言うと、1日最大カフェインの強いコーヒー(浅煎り)3杯にエナジードリンクのモンスターを2本(これもカフェイン強め)、少なくてもコーヒーは2杯、エナジードリンク1本、これだけでも結構なカフェイン量だと今になって思うのですが、何故こんなに飲んでいたのかと言うと、まずは味が好きだったからでしょうか。そしてこれだけ飲まないと活動する元気が沸き上がらないという体の状態であった、というのも強い動機でしょうか。

カフェイン飲料を飲まないと頭がハッキリしないし体も怠い。飲むと頭がハッキリするし体も元気に活動できるようになるのです。だから毎日の生活習慣のようにカフェイン飲料を積極的に飲んでいたという感じでしょうか。

しかし動悸が毎日出るようだと元気が出ないよりも深刻な問題。病院に行き調べてもらいましたが特に心臓に異常はなし。医者曰く「加齢の問題」と言う究極のまとめ文句が出ましたが、だからと言って毎日の動悸は困りもの。仕方ないので自分で原因を探してみることになるのでした。

幸い、私は健康に関する仕事をしていてその知識があるので、そこから考えてすぐに原因らしきものに心当たりが付いたのですが、それが「カフェインの摂りすぎ」です。

心臓などに異常がないならば、動悸のもう一つの原因は「ストレス」。ストレスは常に感じているので、ではそのストレスがどういうことをすると動悸に繋がるのか。ストレスは自律神経を無駄に刺激してしまい、交感神経が強く働いてしまい、その結果自律神経が正常に働かなくなり、それが動悸に繋がるというところでしょうか。丁度毎日動悸を起こしていた頃、どの時間に動悸を起こしていたかと言うと仕事場に向かう途中です。この頃は仕事でちょっとトラブルを抱えていて過度のストレスになっていたため、それが原因であろうとも推測は出来ました。

仕事のストレスは仕方がない部分があり、ならばせめて自律神経の興奮をなるべくしないようにしなければと思った時に「カフェインの摂りすぎ」に目を向けて「ではカフェインを控えよう」と言うことで、ある日からコーヒーとエナジードリンクは一切やめました。

すると驚くぐらいに昨日まで起こっていた動悸が起こらなくなりました。ついでに言うともともと軽い睡眠障害は持っているのですがその時は特に睡眠の質が悪く夜はあまり良く眠れていなかったのですが、カフェインを止めてからよく眠れるようになりました。良く眠れるよになれば体の回復もしっかり出来る訳で、今までカフェインを入れないと動かなかった頭と体も動くようになってきました。それまではその空間に存在するのが辛いぐらいに肉体が辛く、日中は常に眠たい頭の状態でしたがそれも一気に改善されたのです。

頭と体の辛さを何とかするためにいつの間にか取り続けていたカフェインを止めたことで、自分が本当に欲しかった頭と体の健康をやっと取り戻したのです。

という訳で、カフェインを控えた方が体が楽なので今でもその生活は続いています、むしろ生活習慣として身に沁みつきました。最初は過剰に飲んでいたコーヒーとエナジードリンクだけでしたが、そのうちカフェインが含まれているかどうかをしっかりチェックするようになり、カフェインが入っているようならその飲み物は避けるというところまで来ています。緑茶やウーロン茶やジャスミン茶、コーラなどもカフェインが入っているのでその辺りは飲まないようにしています。好きだったんですけどね、その辺りの飲み物も。でも体の楽さを考えると、飲まない方が楽なら飲まない、という選択が出来るようになったということでしょうか。

カフェインですが、ダイエットやスポーツのパフォーマンスを上げるのには良いそうなのですが(自律神経を興奮状態にすると代謝が上がったり体が活動的になったりする)健康のためではないスポーツでのカフェインはうまく活用すれば良いと思いますが、健康のためのダイエットや運動にはカフェインは要らないのではないかと個人的には思っています。

私は健康趣味で運動(筋トレ)をしていますが、今は特にカフェインを取ることなく楽しく運動が出来ています。カフェインで健康を害して健康のための運動と言うのも矛盾を感じるような気がして、なので今の形が矛盾が少ない形なのかなと思ったりもしています。

そもそも筋トレの業界ではカフェインは有効なアイテムらしいのですが、カフェインを控えている身からすると、カフェインを摂らないと上手く出来ない健康目的の筋トレはそもそもご自身の体にあった内容ではない、と思ったりします。カフェインを摂らないと出来ない筋トレは、本来の自分の体の状態をカフェインで変えて「無理をして」行っている状態なのではないかと思うのです。カフェインは特に「疲れ」を感じにくくする作用を起こしたりしますが、カフェインを入れようが疲れた体は回復しない、疲労している体で無理をしたらそれこそトレーニングでいうところの「オーバーワーク」なのではないでしょうか。

本来疲れたら「休む」のが摂理かと思います。疲れて動けなくなったらカフェインを入れて無理やり動かすのが正解なのではなく、疲れて動けなくなったら休むのが本来の姿なのではないでしょうか。そして休んで疲労から肉体が回復したらまた運動をするのが「健康のため」なのではないかと思ったりもしますがいかがでしょうか。

カフェインを控えると気持ちも少しだけ穏やかになります。これは当たり前のこと、カフェインは交感神経を刺激するので強弱あれど興奮状態になっています。穏やかと興奮は相反するものですので当然と言えば当然。カフェインを控えることで心も少し穏やかになれるので気持ちも少し楽になれます。

この話は私がカフェインを控えた生活の話です。他の人の参考になるかは分かりませんが、ただとある人がカフェインを控えた生活をした結果、身も心も頭の中も楽になって健康的になれた(気がする)と言うことを、誰かの人生の参考にしてもらえたら良いと思いました。


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