しののめ

ピアノ弾き語りシンガーソングライターとして、関東~東海地方で音楽活動をしています。

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マガジン

  • 散文

    自分が日々過ごす中で考えていることをまとめています。 詩を書いたり、曲を作る上で大事にしていることなど。

  • 楽曲MVについて

    私の楽曲のMVについての記事です。

最近の記事

【エッセイ】東京の水彩画

東京駅地下のカフェは都内の喧騒から隔絶されたようだった。 それは、特に大きな声で話すようなひとがいないというのもあったが、人々の動きがどこか緩慢としていてゆとりがあるように感じられた。 どこか長閑で穏やかな午后一時。ほの暗い店内にはBGMが流れている。ボサノバだ。16ビートを軽やかに刻むドラムにギター。聞きなれた旋律をなぞるハスキーな女性ボーカル。その合間に挟まるクラッシュシンバルは波打ち際のような水音を彷彿とさせる。 ボサノバはブラジルで生まれたポピュラー音楽だと聴いてい

    • 【エッセイ】昼と夜の境目

      これは、私の好きな作家の言葉だ。 今回は、そのひとの言葉をお借りして、話をしようと思う。 日本語には「たそがれ」という言葉がある。 そのひと曰く、 「たそがれと夕暮れは違うもの」らしい。 「多くの人は、たそがれと夕ぐれとを、ごっちゃにしている」と言う。 この文章を読んでくれているあなたは「たそがれ」に対して、どういう印象を持っているだろう。 どちらかといえば、夜の色を帯びているというのか、暗い色という印象の方が強いのではないのだろうか。 しかし「たそがれは、暗い色ではない

      • 「チアアップ★インディーズK」企画イベントに出演して。

        千葉テレビさんの「チアアップ★インディーズK」という番組で企画されているイベントライブに出演させていただきました。 インディーズのアーティストを応援する番組ということで、今回、お声をかけていただいたのですが、なかなかない機会をいただけたこと、感謝しています。 今回のイベントで一緒に出演したアーティストの皆さんも、それぞれ違った世界観を持っていらして、実際に話して、聞いてみて、すごく楽しかったですし、とてもいい経験になりました。 まず出演された順番に、演者さんとの交流の感

        • 「SHIZUOKA LIVE UNITED vol.1」に出場して。

          久方ぶりに、オーディションに出場させていただきました。 以前、私は「K-MIX 神谷宥希枝の独立宣言」というラジオ番組に、ゲストで出演したことがあるのですが、今回出場させていただいた「SHIZUOKA LIVE UNITED vol.1」は、この番組が企画されているオーディション。 私が出場したのは、浜松地区の予選大会。 出るからには、この地区予選を通過して、グランプリを狙いたい! このチャンスを活かして、より多くの人にわたしの音楽を届けたい! と、意気込んで。 悩んだ

        【エッセイ】東京の水彩画

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          【エッセイ】詩を書く理由

          「言葉」には「紡ぐ」という動詞が宛てがわれることがあり、 「文章」には「編む」という動詞が宛てがわれることがある。 言葉を紡ぎ出して、文章を編み出す。 編み出すというのは「考えて手を動かす」ということ。つまり「自分の伝えたいことを言葉で話そう、何かを表そうと考えて、手を動かす」ということ。 海外旅行に行ったひとなら一度は経験すると思う。 異国の地で、言葉が分からない状態で、とにかく自分の伝えたいことを何か形にしようとする、というのはなかなか大変なことだ。 何故、わたしは

          【エッセイ】詩を書く理由

          自己紹介

          はじめまして。しののめ、といいます。 詩を書いて、音楽を作っています。 普段はSNS、もっぱらX(Twitter)で言葉を書いているのですが、自分が何かを作る上で考えていることをまとめるには、noteの方がいいかなと思いました。作ったものの背景を書く場所にできたらと思っています。 ◇ 名前の由来 好きな作家さんの本を捲って開いたページからランダムに取りました。 のちに「夜明け」という意味だと知って、何か創作を始めるにはいい名前だなと思ってそのままにしています。 ◇ 好き

          「五月の風」MV制作を終えて(セルフライナーノーツと制作秘話)

          はじめにこちらの、「五月の風」のMVをリリースしてから3日ほど経過し、様々な方から反響をいただきました。 まずは、この場を借りてお礼を述べます。 本当にありがとうございます。 そして改めて、自分への振り返りも込めて、 ここにセルフライナーノーツと制作秘話を記します。 私は、歌詞や曲、映像を含めて「余白」があった方が聞きやすいのではないかと考えていました。 なので、これまで曖昧な言葉で書いてきたことが多かったように思います。 そういった「余白」をそのままにされたい方は、

          「五月の風」MV制作を終えて(セルフライナーノーツと制作秘話)