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20240318「三々両々」

時に集い
時に離れる
どこから来たのかは知らないが
その出所までは忘れている
集めたはずの手段だけれども
それをどう使いこなすのかさえ
まどろっこしいが
馴染む頃には
もう次の列車が到着している
すぐに乗ればいいけれど
あれこれを算段しながら
階段を上がる
すると眺望はいつもとは違い
遠くを見ることもできる
こんな所にいたのかと
しげしげと眺め
一段下げて
合図を送る
汽笛は何を示すのだろう

隣り合わせた誰かにとって
わたしは迷惑なのかもしれない
それでいて何も言わずとも
それなりに合図をして
窓の外を見ている
流れるそれらを置いて
わたしの速度は変わってはいない
目を瞑っているうちに
次の場所へと到着している
もう一度眠れば
目的地に近い場所へ降り立つ
何があろうと
今までと比較して
違いと同じを見回して
別の方言を聞いている
なまっているのはわたしの方
それでいて聞き取れないニュアンスで
少しだけ踊っている
既に合わせつつ歩幅を保つ

時間を蓄え
それを放ち
折り合いをたたんで
また拡げる
機微の様相にほうほうと肯き
どれどれと手にとっては
放ちつつも
どれもがわたしごとなのだから
記憶のどこかにしまって置く
いつか気づける頃には
もうすっかり忘れてしまうのに
体験しているその瞬間さえ
まどろっこしいけれど
そこにいるしかできない
よく聞いて解釈して
正解の隣まで抱え
余裕の幅を持って行こう
延伸の最中
よくあれば三々五々

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