楽しみにしていたらいい
これから何が起ころうと
これまでに何が起こっていても
まだ知らないそれは
見出していくもの
欲しいものや
手に入れたいもの
在りたい自分のこと
そして誰かのこと
在りもしない不安や
未だ来ていないことさえも
企てて準備して
あれやこれやを
静かに見つめながら
行く末の在り様を想像しよう
順番にそして組み替えて
循環の滞りを摘み取って
別の認識に与え
繕う縫合の手当てを延べよう

何をしたっていいし
何もしなくたっていい
ただ息をしている
それだけでさえありがたいのなら
安らかにそして穏やかに佇み
空想の物語を誰かが実践して
ひとつひとつ組み込んでいく
織られた模様は
縦横が重なり
願いの紋様を浮き上がらせる
地続きの先
地異の果て
見えない浮遊
揺れる存在
だとしても毎日の理を見出し
新たに舵を切る
手当ての温度でなだらかな肌を
真綿と絹衣で包む
織りなす綾で球体を彩らせる

見るもの全て
真新しく見えてくるのなら
誰かしらの仕事の跡を参照して
ふむふむとかほうほうとか言って
組み合わせの接合を俄かにも紐解き
その詳細まで降りて行こう
ひとつの事件化とするなら
それが伝播するその経緯を摘み
左右どちらかに回し
展開までの眼差しで
わたしたちの状況に
楔を刺しつつ打ち付ける
閉じつつ開かれるそれは
あなたの出番を待っている
加算された意味の存在
離れてしまう生涯の言い成り
何に焦点を当てるのだろうと
見出すそれはあなたのもの
選択の広大さを既に持っている