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20240410「そわそわそっと」

気づけないのに
そこにあるような
そんなこと
誰も見てないけれど
そこはかないのに
振り向いても
やっぱり何もない
それでいい
そんな時間を持っていれば
別のわたしにもなれるのだろう
そうしよう
そういうことにしておこう
知らないわたしに聞いてみて
そうかもしれないって
そう言う仕草で
ふっと消える
そっと触れる

なくなったけれど
まだ感覚を持っていれば
いつか役に立つかもしれない
そんな出番もどこかで待機
待ちの姿勢で
勢いを慣らし
持続のスイッチを保持している
為れば即ち是れでいて
気にしないとして
僅かにずれる
そんな錯覚はいつに見たのか
感覚の奥ではきっと憶えていて
断片を編集して
都合よくわたしに送ってくれる
適当な返事でも
時々の状態を加味して
上乗せする意味の転換を落下させる

薄膜の淡いに触って
揺れ動くそのものを
見様見真似で
わたしに落とす
音階のどれかを選んで
中二階の戻りを
振り向かせる
煙る匂いを遠くへ運び
雲間からひかりを落とす
割れたガラスが
片付けられないまま
透明さは汚されつつ
洗い流されるのを待っている
全然大丈夫って
明らかにそうでないのに
まだ抱えつつ放し
宙空を睨んでいる

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