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20240422「零れた記憶」

妄想の連続
気づけない過ち
何気ない嘘
答えきれない問い
ないならそう
そうでもそこに在る
いい加減な風に当たり
見過ごせないため息を
そっと掴み
柔らかな介入を降り
違う列車に今日も乗る
遠くからここへ
そしてここから遠くへ
許されない何かを許し
網膜の全面に
何かが映っても
それを見破ることもない

よすがを焼べて
しっかりこんがり
燃え立つそれを
風になびかせ
煙が棚引く
それはそう
いつかの外食
食べれない空腹で
餌を喰む
所々に斑点を認め
食べられる草を選ぶ
その知識もないのに
どんぐりは転がり
ちゃぽんと水に落っこちている
浮かんで流れて
旅して還る
水しぶきで岩が削られる

よくあることのように
何もなかったように
ひそひそとして
ゆっくり息を吐く
また吸っては帰し
巡るそれらを待って
朝を過ごす
零れた記憶を通し
流れる液状を湛え
皮膚の表面を撫でる
その中までは知らないはず
それでいて大丈夫
本当はその裏側で遂行される
何かを動き
それらを自分以外に適応して
ゆっくりと循環させる
そしてわたしの遠くを見逃している

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