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3月度 LIB中国部材市況
2月に旧正月(中国の正月休み)がありましたので、3月の価格動向は一つの注目ポイントでした。結果としては・・・リチウムを筆頭に正極材が反転上昇しております。筆者の見立てとしては、中国市場の成長鈍化によって積み上げられた製品在庫もようやく捌け、荷動きが再開し始めたと言ったところかと思います。とはいえ、一昨年、去年のような末端のEV需要が旺盛なわけではなく、あくまで在庫が平時に戻ったようなもので、当面に
もっとみるLIB 中国速報 3/18-3/22
今の中国市場では、ESS(蓄電池)用途の開発PJや使用済み電池のリサイクルに関する動きが盛んです。もちろん市場インパクト的にはEV向けが圧倒的に大きいのですが"目新しさ"という点では市場が急拡大している蓄電池や、ようやく市場に一定量出回ったリチウムイオン電池が寿命を迎えリサイクル市場に出回る頃で仕入れが潤沢になってきたリサイクルに関する更新が多いですね。また新技術路線と言えるナトリウム電池や半固体
もっとみるLIB世界速報 3/18-3/22
日産は元々自前で持っていたバッテリー部門を中国Envision Groupに売却した関係からもEV用電池の調達をEnvision-AESCからの調達を継続していましたがそれが仇となって米国IRAの補助金を得られず韓国企業と組む方針に踏み出したようです。国の規制によって、組むパートナーを変えざるを得ないという何とも最近っぽさを色濃く示す事例で興味深いですね。
今週はバッテリー関連のニュース少なめで
LIB世界速報 3/11-3/15
タイでもEV化に向けたサプライチェーンに変化が生まれ始めております。BYDがタイでEV製造工場を建設すると発表しておりましたが、ここに来て韓KIA社や米テスラもアジアでのEV製造展開においてタイを生産拠点とする方向性の話が出てき始めました。ガソリン車で約200万台レベルでの内需を持ち、また周辺アジア地域へのアクセスや地政学リスクを鑑みてベストの候補地と判断されているのだと予測します。車の製造が始ま
もっとみるLIB 中国速報 3/04-3/08
中国で最も重要な政治日程の1つ、全人代=全国人民代表大会が3/5から開催されました。このイベントの中で中国人民政治協商会議(CPPCC)と呼ばれる会議があり官民で意見交換を行う機会が設けられるのですが、そのメンバーの一人である中国最大手電池会社CATLの創業者、曾毓群氏は政府に対し海外展開への支援を要請しております。内容としては『秩序ある競争』とのことで国内に起こってしまった過剰投資、過剰競争の二
もっとみるLIB世界速報 3/04-3/08
今週も世界中でいくつかの気になるニュースが出てます。一つ目は、なんといっても三菱商事の『リチウム』への投資でしょう。これで日系商社では豊田通商に続き2社目のリチウム権益への投資です。これまで三菱商事はLIB産業チェーンにはあまり積極的ではない印象でしたがこのリチウム暴落のタイミングでいい買い物だったのでしょう。
二つ目は『電池交換事業』が普及し始めてきたことです。まだまだ単発ではありますが、これま
スマホ・タブレット・PC市場 2023総括
1月に記事にさせて頂いた【スマホ・タブレット・PC市場】の更新になります。情報技術、通信業界に強い米の調査会社、IDC(International Data Corporation)が2023年の総括データを公表しましたので、アナリストのコメントやデータをまとめて、さっくり簡潔に見れるように致しました。
⇩ご参考までに、前回記事はこちら。
IDCのデータはビジネスの場でもよく参照されており一定
BPA撤退!! 具体事例を元に、石化再編のリアルを解説!
石油化学業界の再編が加速しております。
BPA(ビスフェノールA)が何か、どういう影響があるのかは下段にて説明させて頂きますが、取り急ぎ「BPAという汎用石化製品」の一つが今年大きな転換期を迎えます。なんと、国内生産が短期間にして1/3程度になるのです。
今回は業界全体の動きというよりも、より個別のケース(ビスフェノールAでの事例)で、具体的に石化再編によりビジネスの現場でどういう風に物事が進
LIB 中国速報 2/26-3/01
2023年のリチウムイオン電池中国総生産量は940Gwhとの事で、前年比25%増と実力値自体は成長しております。ただ実際筆者もビジネスの前線におりますが、足元LIB業界は大変冷え込んでおり兎に角需要が弱い状況です。統計的にはそれなりの数字がでているのですが、実態としては在庫が積みあがっており大手といえども一部生産ラインを止めている所が多く存在する状況。
その中でも将来的な成長を勝ち取るべくこの状況
LIB世界速報 2/26-3/01
欧州では、話題やニュースは沢山あるものの実態としてまともにリチウムイオン電池を量産している企業はほとんどありません。にも関わらず既にリサイクルの話が飛び交っており個人的には話半分程度にインプットをしている次第です。電池生産におけるスクラップと言えどリサイクル会社からして採算性がとれる規模にまでスクラップが出るのは一体何年後なのでしょうか・・ですがこれらの話を今日現在の段階からせぬことには欧州での電
もっとみる国内石化産業Now!
日本国内エチレンプラントの稼働率(1月)が公表されました。1月10日にXで11月までのものを投稿しましたが、そこから2ヶ月経過、1月の稼働率も残念ながら採算ラインの90%を大きく下回る80.3%です。まだまだ石化産業は冬の時代が続いております。丁度、2023年の1年の総括としてエチレンに関する統計が出揃いましたので、データによる整理もしつつ、各企業の業績にも触れながら石化産業のNowを視覚的にお届
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