防災は日頃の人間関係の延長線上にある

僕は現在、瀬戸内市役所の危機管理課というところで働いています。

主に防災の担当をしていますが、日々感じているのは「防災は日頃の人間関係の延長線上にある」ということです。

防災に特化した知識さえあれば、災害時に命が救えるかというとそうではありません。

災害が発生したときに、地域の方々がお互いに助け合って困難を乗り越えていくためには、いかに日頃から人間関係を築いていたかが重要になります。

令和4年度は、様々な自治会の方に声をかけていただき、出前講座や訓練を一緒にすることができましたが、そうした防災の取り組みを地域で展開できる人は、総じて「日頃の人間関係づくりにも力を入れている」と感じています。



ただ、次の課題として、瀬戸内市ではこれまで、自治会を単位とした防災の取り組みを進めてきましたが、大規模災害を想定して、小学校区単位の防災の取り組みも必要となってくると思っています。

もちろん、自治会ごとの取り組みがしっかりとできていることが前提となりますが、例えば避難所では、様々な背景を持った方々が一緒に生活していくことになるため、自治会の枠を超えて協力していくことが大切になります。

大規模災害の避難所運営において、行政と住民・住民どうしが連携して困難を乗り越えていくためにも、その元になる日頃の人間関係が重要です。

令和5年度は、自治会単位の取り組みだけでなく、小学校区等を単位とした広域的な取り組みも進めていきたいと思います。


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