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PGAツアーがαとFXシリーズを使い続ける理由(ソニーオープン・イン・ハワイ 中編)

広報部のRTです。本日、一つの映像を公開しました。主役は、PGA(全米プロゴルフ協会)ツアーのフィールドコンテンツ制作のシニアプロデューサーであるジェフ・ギャリソン氏。「ソニーのカメラで撮影された映像や写真をみたときに感動せずにはいられない」と語ります。

今日は、ソニーオープン・イン・ハワイの中編です!


Sony Open in Hawaii 2024 Behind the Scenes (2分49秒)

映像はこちらをクリック!

ジェフ・ギャリソン氏があげる「ゴルフ撮影の重視ポイント」は、高性能AF・描写性能・ワンパーソンオペレーションの操作性など。

今年1月のソニーオープン・イン・ハワイで撮影した実際のPGAツアーコンテンツをはさみながら、インタビューは進行します。選手の躍動感とともに、太陽にきらめく海、風をうけて揺れるヤシの木など、ハワイの空気感もぜひお楽しみください!

もう少し深堀り フルインタビュー

ここからは、映像には入りきらなかった部分も含めた、インタビューのフルバージョンを紹介します!

Q. ジェフ・ギャリソンさんの仕事について教えてください。

PGAツアーのフィールドコンテンツ制作のシニア プロデューサーとして、どの機材を使ってどのように撮影を進めるのか、また制作したコンテンツをどのように活用するのかなどを総合的に監修しています。
チーム全員が、適切なカメラやオーディオ収音機器、照明機材を快適に使えているか確認することも重要な仕事です。

望遠レンズで撮影している私に気づき、気さくに手をふってくれるジェフ・ギャリソン氏。FX6に大事に手を添えています(^^)

Q. PGAツアーの映像チームとして、ソニーのカメラをどのように活用していますか?

私がPGAツアーにジョインした2011年には、スタッフは1名で使用カメラは3台ほどでした。2013年にフルサイズミラーレス一眼カメラのα7シリーズを入手して以降は、PGAツアーではソニーのカメラのみで撮影しています。ツールがたくさんあり、カメラもレンズも豊富。ポスプロでもうまく機能します。”こういう映像にしたい”というプロジェクトごとの意図を実現するための、さまざまなファイル形式、カラー編集形式、録音形式など、多様なオプションがたくさんあるのです。

今では約30名のスタッフが、α7Cα7 IIIFX3FX30FX9などをフル活用。直近では、FX6α1α9 IIIまで入手して、最新のカメラをワクワクしながら使っています。制作コンテンツは、インスタグラムやX(旧ツイッター)、Facebook、YouTube、TikTokなど、パートナーやスポンサー向けのものも含めて、50アカウント近くのソーシャルメディアを通じ、全世界の皆さまに配信しています。

α7シリーズが出たときの事はとてもよく覚えています。新しい技術がつまっていて、これまでになかったものだと。マイファーストソニーカメラは、α7R。それ以来、ソニーに夢中です。

18番グリーン横で、トップ選手の到着を先回りして待つ。

Q. ゴルフ撮影で重視するカメラ性能は?

重要な点のひとつは、オートフォーカス(AF)。特に、素早く静かで正確に、タッチフォーカスで確実に追尾する、映像制作カメラ FXシリーズ(FX3/FX6/FX30)のAF性能が素晴らしいです。
スポーツ観戦としては、ゴルフは動きがスローの部類に入るかもしれません。ですが実際はとても速いペースで進行するため、選手にしっかりとフォーカスが合わせられ続けられることが重要で、FXシリーズのAFはそれを叶えてくれています。この性能が、視聴者を映像に引き込んでいると確信しているほどです。
動いている被写体の瞳と顔へのAFロックは、大きなイノベーションです。ゴルフ撮影の被写体は人物で、瞳と顔にフォーカスが合っていることが不可欠。それらを、さらに印象的な描写にしたいと常に思っています。

グローバルシャッター対応のフルサイズミラーレス一眼カメラ α9 IIIの登場は、ゴルフ撮影の”ゲームチェンジャー”。PGAゴルファーのスイングは時速100マイルを超えるのですが、ゴルフクラブやボールの速い動きを、テクノロジーによって”まるで本当に時が止まったかのような瞬間”をファンに提供できるのです。

ソニーのカメラやレンズには小さな筐体に本当に多くの技術がつまっていて、今のゴルフ撮影で重視する性能をすべてカバーしていると思っています。

ソーシャル&ショートフォームコンテンツのディレクターSam Davis氏。手持ちでα1を使い、選手を追いかけます。

Q. ゴルフ撮影において、ワンパーソンオペレーションの操作性が重要と聞きました。

フィールドに出るときは、操作できるのは撮影者のみということが多いため、ワンオペレーション性はとても重要です。高い操作性はクリエイターが撮影に集中できるようになり、撮影効率があがります。特にFX6やFX9にはカメラ筐体外側に多数ボタンが配置されているため、メニューの深い階層まで行く必要がないというのも大きなポイントです。カメラ設定を気にすることなく、撮影に深く集中することができることに感謝しています。

大きな移動はカートで。その中で、歩いて撮影ポイントを変えます。カメラクルーも乗るカートに出会うのも、ゴルフツアーならではです。

三脚とカメラをもち、軽やかなフットワーク。
カートに乗り込んで、すぐに次の撮影ポイントへ。撮影に集中→移動→撮影に集中、の繰り返しです。

Q. 好みのレンズはありますか?レパートリーを教えてください。

Gマスターのレンズシリーズ。軽量で非常にシャープ、開放で撮影したときのレンズのボケ味がとても優れています。頻度高く使うレンズは、FE 24-70mm F2.8 GM IIFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

FE 24-70mm F2.8 GM IIは、選手の近くで撮ることができる万能レンズです。レンズの手ブレ補正機能はクリエイターにとってとても便利で、手持ち撮影でも安定してぶれずに撮影をすることができます。

試合中には、撮影チームはインロープ(試合が進行しているフェアウェイ)に入れますが、選手の近くまでは寄ることができません。FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを使えば、選手の近くに近づかなくてもまるで映画のようなクオリティの画が撮れてしまう。躍動的なゴルフアクションを撮るチャンスをクリエイターにくれるレンズといえます。クロースアップや目線の動き、グリップを握る手元など、通常みることができないカットをファンに届けることができるのです。

グリーンに向かう選手の表情を望遠レンズで追う、コンテンツアソシエイツのMitchell Moreland氏。

Q. 収音性能についてはいかがでしょうか。

FX6やFX3のXLRハンドルに多様なマイクを接続できるのもありがたい点です。ラベリアマイクやショットガンマイクに加えて、小さいショットガンマイクをMIシューにもセットできます。
選手にマイクを付けられないことが多いですが、ショットガンマイクなどを使って、離れた場所から鮮明でクリーンなオーディオを記録するための選択肢をソニーはもっています。これもゴルフ撮影を変える”ゲームチェンジャー”です。

9番グリーン前で、ボランティアなどのインタビュー収録。

Q. ソニーのソリューションは、PGAチームの撮影をどのように変えてきているでしょうか。

ソニーは、私たちがファンのために作り続けているハイエンドコンテンツ制作のためのツールを与え続けてくれています。

PGAツアーのコンテンツには、他のスポーツ撮影同様に高い基準が求められます。ソニーは真摯に、コンテンツ制作チームやカメラオペレーター、オーディオオペレーターの声を聞き、私たちのようなコンテンツクリエイターが最高なコンテンツ制作ができるよう応え続けています。カメラ、レンズ、オーディオ機器について得たフィードバックを、ソニーは心の底から重視し、それらを新しいモデルやファームウェアなどに反映しています。

その進化は止まることはなく、私たちの期待を上回るのです。

私たちが使っているカメラの一つに、α7Cがあります。とても優れた性能を持ちながら、使いやすいのも特長。そのカメラをPGAソーシャルコンテンツ マネージャーに使ってもらったところ、映像が明らかに変わりました。色が良くなり、フォーカスが良くなり、すべてが良くなったのです。配信する側の私たちがそれを認識していることに、ファンも気づいていると思います。

ハワイでは、カメラオペレーターもアロハシャツ。

Q.気になっているソニーのカメラはありますか?

まず伝えたいのは、ソニーのカメラに非常に満足しているということ。ソニーのカメラで撮影された映像や写真をみたときに、皆さんは感動せずにはいられないはずです。

PGAツアーのソーシャルチャンネルをはじめ、テレビ番組や特集番組のコンテンツを作成するために、 α7C やα7 IIIなどのαシリーズ だけでなく、 FXシリーズを使っています。FX3 と FX9、そしてその橋渡しとなるFX6 は、まさに私たちのBread and butterで、無くてはならないものです。 特にFX6は、FX9 の多くの機能を備えながらフォームファクターが小さくなっている。

元々αのみで撮影を始めた私たちは、FXシリーズの発売後には二つのラインを使うようになりましたが、プロジェクトチームにはそれぞれを使いこなすプロがいます。カラーサイエンスや多くの機能・性能が共通するということが、私たちにとって非常に重要なポイントです。

そして、まだ触ったことの無いVENICEやBURANOには胸がおどります。近い将来に、この二つのカメラを使って社内でハイエンドコンテンツの制作をしている自分たちの姿を頭に描いています。

メディアルームから颯爽とフィールドに向かう。小型軽量なFXシリーズならではの最小装備です。

Q. ソニーの開発メンバーに一言お願いします!

感謝の一言につきます。私たちの声を聞きたいと思ってくれること、実際に聞きに来てくれること。カメラやレンズ、そして生み出す映像を見れば明らかですが、ソニーの皆さんは、最高の製品を作ることに情熱をかけています。最高のカラーサイエンス、最高のAF技術、最高のレンズ群。ソニーのカメラやレンズを使える事の幸せを感じ、またそれらの進化をこの目で見続けることができることにも幸せを感じています。

編集後記

ジェフ・ギャリソン氏との最初の対話は、昨年秋のリモート会議。ハワイでリアル対面しても、とてもやわらかい物腰。それがフィールドに出ると、勇ましく凛々しい姿に一変します。次から次へと軽やかにフィールドを移動し、頭に描く"画"をカメラに収めていきます。12番ティーにいたとおもったら5番のグリーンに現れ。メディアルームでサンドイッチを食べていた次の瞬間には、17番のフィールドでトップ選手にレンズを向けている。

真のプロクリエイターの姿を見た」この言葉に尽きます。

ソニーはこれからも、クリエイターの皆さまとともに感動を創り出していきます!ソニーオープン・イン・ハワイ編は、もう少し続きます。

インタビュー撮影も、もちろんソニーのカメラとレンズで📷
「三部作の最終回となる次回は、現地でお会いしたプロフォトグラファー数名への突撃インタビューを掲載したいと考えています。今週は、松山英樹選手の優勝という素晴らしいニュースに歓喜した一週間でした!!」執筆:広報部RT

α Universeでも本記事を掲載中です。

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