はじめに

「楽しいアクリル画・画材と描き方」の記事では。

これから画を描き始めたいと思われる方むけに、簡単に楽しめるアクリル画の画材と描き方を解説してゆきたいと思います。

ここでは、おもにアクリル画の、画材と描き方を解説してゆきますが。

水彩画や、油絵など、その他の描き方と、絵具や道具などに多少の違いはあっても基本的には同じと思って頂いて大丈夫です。

そして、アクリル絵の具は、水彩絵の具などとは違って、プラスチックや布や石などにも画を描く事ができる絵具です。

そして、ぼかしを使った水彩画のような画から、重厚な油絵のような画を描く事も出来るのが、アクリル絵具なのです。


まず、アクリル画を描くと言うと。

画は、描いたことがないし、絵心もないので、難しいのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが。

しかし、画を描く事に、難しい事など何もありません。

必要なものと言えば、紙と、鉛筆と、筆と、絵具が有れば良いのです。

さあ、あなたも今日からアクリル画を始めてみませんか。

楽しいアクリル画・画材と描き方「No.12描き方・作品をつくる」

「作品をつくる」と言われても、一体どんなものを描いたらいいのか悩むかもしれませんが。

最初は、あまり難しく考える必要はありませんので。

美しい風景や、綺麗な花など、好きなものを自由に描いてみましょう。

そして、画を描くことに慣れてきましたら。

自分の、表現してみたいものは何なのかを少しづつ考えてみましょう。

ここからは、作品をつくる事とはどのようなことなのか。

その参考になるであろう作品などを紹介したいと思います。

フィンセント・ファン・ゴッホ 「ジャガイモを食べる人々」 （1885）

職を転々としたゴッホは、父親と同じ聖職者を目指して伝道師養成学校に入学し、炭坑町で伝道活動を始めます。

しかし真面目で正直な考えのゴッホは。

重労働で貧しい暮らしの炭坑労働者へ、自身まで貧しい身なりで寄り添うゴッホの情熱と正義感あふれる伝道の仕方は。

教会という組織では、浮いた存在になってしまって上手くゆくことはなく。

聖職者へなるというゴッホの夢は破れてしまったのでした・・・。

そして、その後ゴッホが目指したのが画家への道だったのです。

この「ジャガイモを食べる人々」の画は、ゴッホの初期の作品です。

ゴッホが、どのような気持ちや目線で、この貧しい農民たちがジャガイモを分け合って食べている風景を描いたのか・・・。

ピカソのゲルニカ (絵画)ウィキペディア（Wikipedia）

ピカソの絵で、「ゲルニカ」という有名な作品があります。

このピカソの作品は、いったいどのような理由で作られたのでしょうか・・・。

スペイン生まれのピカソは、この作品を、スペインの独裁者フランコと、ナチスの非道を世界に訴えるために。

怒りと悲しみのエネルギーでつくったのでした。

ピカソは、パリ万国博覧会のために、僅か一ヶ月でゲルニカを完成させたといわれています。


ピカソとフランコが、和解することは両者が生存している間は有りませんでしたが。

ピカソの「ゲルニカ」という作品は、その目的を達したのでした。　

　
　　

ゲルニカというのは、ピカソの故郷であるスペインのバスク州にある小都市の地名ですが。

スペイン内戦により、史上初めてのドイツ軍による無差別空爆により多数の一般市民が犠牲になったことで知られているです。

作品を作るという事は、表現をするという事なのです。


自分の考えを、画で、表現することが作品をつくるということなのです。

美しい風景に感動したというのであれば、その感動を画で表現することが、作品をつくるということなのです。

或いは、目には見えない幻想の世界や、空想の世界などを、画に描いて表現するなど。

作品の題材は、いくらでも広がるのではないでしょうか。

女の顔 [マリー・ローランサン, 1940年, マリー・ローランサンとその時代展より]

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使用画像　ACイラスト　　600dpi | パブリックドメイン美術館
パブリックドメインR：古写真・イラスト・絵画美術館　より

2024.3.31修正