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『子ども部屋おばさん』と呼ばれても。


20代半ばにもなると、結婚を意識する人がほとんどだろうなと思う。
なにせ、周りがみんな結婚していくのだから。
私は学生時代からの友人とは全員疎遠となり、今では家族とネット上で関わる人たちとしかプライベートの関わりがない。

下手に学生時代の友人と連絡を取り、結婚報告なんてされた日には、まるでマウントを取られたような複雑な気分になりそうで、心から祝福できる自信がない。

そもそも他人に対して恋愛感情や性的欲求を抱いたことがないのに、誰と結婚するというのだろう、と思う。
前々からブログを読んでくださっている方々はとっくにご存知だろうが、私は他人に執着したことがない。

いや、学生時代は他人と関わらないと教室内でボッチ生活を送るのは厳しかった。たとえ底辺同士だとしても、一応誰かしら一緒にいる相手がいないと生きていけない世界だった。

学生時代よりも無職のときよりも、じつは今が一番自由だ。

独身で実家暮らし、かつ自分の恋愛も結婚もしない生き方や障害者雇用で働いている現実を許容してもらえている現状。おそらく今がもっとも自由で、こうしてnoteを書く余裕まである。

独身で一人暮らしならまだしも、実家暮らしの人間は余計に『自由で気まま』『甘やかされている』といったイメージを持たれがちだろう。
だから『子ども部屋おじさん』なんて言葉が生まれるのだろうと思う。

下の記事によると、最近は中高年で実家住まい、家事手伝いという名の無職である『子ども部屋おばさん』も問題になってきているらしい。
女性は『家事手伝い』をしていれば、あまり働かなくても許されるという社会背景があることもあり、罪悪感が薄くなり無職で居続ける人もいるようだが、実際は実家の母に頼り切りのパターンもあるようだ。
※ただし男性にも実家で家事手伝いをして暮らしている人もいるだろう。私の兄弟がそうならないことを願いたいが……

自由で気まま、な独身のイメージを否定するつもりはないが、世間一般から外れると周りから怪訝な眼で見られてしまうのも事実だ。会話をすることで自分の異質さを思い知らされるのであれば、口をつぐむ。
それが、自分を守る唯一の手段とさえ思える。



兄弟が結婚して、姪が生まれた。ときどき実家に遊びに来る。
姪が笑うとみんなが笑う。私もぎこちなく笑う。

皆が姪と遊ぶなか、私はキーボードを叩いている。ときどき遊びにも加わるが、兄弟や母の方が姪に夢中だ。

姪は可愛い。ただ、ずっと一緒にいたら疲れるだろうな、と思ってしまう。


私は発達障害であり遺伝する可能性が高いことも知っているから、子どもを産むことはないわけだが。

次世代の子たちが生きやすいように、もし姪が私と同じようにマイノリティーだと感じたとき、何かしらの支えになれれば良いとは思う。

子を産み育てることはできないが、社会の歯車の一つであろう。今後も一会社員として、働き続けようと思っている。


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