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『ごめんね』が言えない 謝れない子〜理由と適切な対応について考える〜

「うちの子、『ごめんね』が言えなくて…」

「ダメなことをしてしまったのは、なんとなくわかっていると思うんだけど、謝れないんです…」

「自分がダメなことをしてしまったのに、逆に怒ったり泣き出したりしてしまって、どうしたら良いのか…」

こんなお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか

実は、私の息子(6歳)も『ごめんね』が言えません…
『自分がダメなことをしてしまった!』と認識すればするほど余計に謝れず、固まったり泣き出したり…

今回は、『ごめんね』が言えない理由と適切な対応について考えていきましょう!


『あやまる』のって難しい?

フタバのフリーイラストより

ダメなことをしてしまう
 ↓
自分の非を認める(自分の行動を振り返る)
 ↓
自分の感情をコントロールする
 ↓
相手に言葉で伝える

『あやまる』という行動は、大人が思っている以上に高レベルです。

「ごめんねは?」
「きちんとあやまりなさい!」

と言うだけでは、中々謝れなかった…
という経験がある方も少なくないのではないでしょうか。

『ごめんね』が言えたとしても、それは叱責から逃れるための
”形だけの謝罪”になっているかもしれません

では、どのように対応すれば良いの?

お子さんが『ごめんね』と言えない
その理由を考えると適切な対応が見えてきます!



『ごめんね』が言えない理由

イラストバンクより

『ごめんね』が言えない
というの行動の行動の背景には、様々な理由が考えられます。

  1. 自尊心やプライドの影響

    • 過ちや間違いを認めることで自分の完璧さに対する自信が揺らぐことを恐れる。

    • 自分の評価を下げたくないという気持ちが働く。

  2. コミュニケーションスキルの未熟さ

    • 謝る際の適切な言葉や表現が見つからず、誤解を招くのではないかと心配する。

    • コミュニケーションの難しさから逃れようとする傾向がある。

  3. 過去の経験やプレッシャーの影響

    • 過去に謝ることで嫌な経験をしたことがトラウマとなっている場合がある。

    • 過度のプレッシャーや強制によって謝る行為そのものにネガティブな感情を抱くことがある。

  4. 謝る行為への抵抗感

    • 謝ることによって自分が傷つくことを避けようとする。

    • 謝ることによる他人の反応や評価が気になり、その不安から謝るのをためらうことがある。

  5. 自己主張の難しさ

    • 謝ることで自分の意見や立場を曲げるような印象を持たれるのを避けたいと考えることがある。

    • 自分の考えや感情を適切に表現する難しさが関与することがある。

当てはまるものはありましたか?

私の息子は1と4が当てはまるかなと思います。


子どもが謝れないときの良い対応・良くない対応

イラストのMITより

良い対応

  1. 穏やかな理解と受容

    • 大人は怒らずに、子どもの気持ちや立場を理解しようとする。

    • 「謝るのは難しいよね。でも、一緒に考えてみよう」と声をかける。

  2. モデリングと示唆

    • 大人が自分から謝る場面を見せることで、子どもに良い例を示す。

    • 「謝ると関係が良くなることもあるんだよ」と伝える。

  3. 感情を認識し尊重

    • 子どもの感情を受け入れ、その気持ちを尊重する。

    • 「謝るのは怖い気持ちもあるね。でも、みんな間違うことあるから大丈夫だよ」と理解を示す。

  4. 開かれたコミュニケーション

    • 子どもに自分の気持ちや考えを話す機会を与える。

    • 「なぜ謝りたくないのか教えてくれる?一緒に解決策を考えよう」と共感的に聞く。

  5. 肯定的なフィードバック

    • 少しでも謝る姿勢を見せた場合、その努力に対して褒める。

    • 「頑張って考えてくれてありがとう。自分から謝ることは素晴らしいことだよ」と称賛する。

良くない対応

  1. 叱責と圧力

    • 大人が怒ることで、子どもにストレスや恐怖を与える。

    • 「なんで謝らないの?もっとちゃんと謝りなさい」と圧力をかける。

  2. 感情を無視・否定

    • 「何でそんなことで怒るの?」など子どもの感情を否定してしまう。

    • 「そんなことは関係ない!謝りなさい!」と感情を無視する。

  3. 周囲との比較

    • 「他の子はちゃんと謝れるのに、なんで君は謝れないの?」と比較し、自尊心を傷つけてしまう。


適切な対応が子どもの発達や自己肯定感の向上につながります!

子どもの感情や立場を尊重した対応を心がけたいですね!



言葉以外であやまる方法

Net Cardより

『ごめんね』と言葉で謝る高難度にチャレンジする前に、
『ごめんね』と言葉で謝る以外の方法もあります。

私の息子が実際によく使う方法です

言葉で謝る以外の方法を知ることで、『あやまる』ことへのハードルが下がり、成功体験をつみ『ごめんね』と言葉で言えることも少しずつ増えてきました。

  1. 手紙やメモを書く
    謝る気持ちを手紙やメモに書いて、相手に渡すことで『ごめんね』の気持ちを伝える。手紙ならじっくりと自分の気持ちを表現する時間を持つことができる。

  2. 手作りのカードやプレゼントを贈る
    謝罪の意思を込めて手作りのカードや小さなプレゼントを作って、それを贈ることで『ごめんね』の気持ちを表現する。

  3. 行動で示す
    言葉だけでなく、具体的な行動で『ごめんね』の気持ちを示す。手伝ったり、親切な行動をしたりする。

  4. 『ごめんね』を代弁する
    『ごめんね』の気持ちがあることを確認した上で、親が代弁する。あやまり方のモデルを学ぶこともできる。

『ごめんね』と言葉じゃなくても、『あやまれた!』という成功経験を積むことで、少しずつあやまることへのハードルが下がっていきます。ぜひ試してください

「すぐに謝れるようにさせたい!」
という気持ちはとてもよくわかるのですが、
焦りは禁物です

『ごめんね』が言えるには、あと2年くらいかかるかな…

と長い目で見ることが、余裕のある対応につながると思います。


『ごめんね』が言えない子へオススメ教材

PriPri発達支援 絵カード5コミュニケーション

『ごめんね』以外にも、気持ちを言葉で表現するのが苦手な子の味方になってくれるコミュニケーションカードです。




ソーシャルスキルがたのしく身につくカード(2) こんなときどうする?


家や学校でおこるちょっとしたハプニング110シーンがわかりやすいイラストで描かれています。
絵を見て、こんなとき自分ならどうするかを考える教材です


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