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さて、トゥヴァで紙を作ろう。 《夫婦世界一周紀 4日目》


オドゥゲンホテルは旧ソ連時代に作られたホテルらしい。

ちょっとでも費用を安くしたくて、トゥヴァでの滞在ホテルをツアー会社にホテルを指定したのは僕だった。

Booking.comでもトゥヴァのホテルは探せる。

たとえ予約は出来ても、ルートがなければ、ビザが取れなければ行くことは出来ない。

文明が発達して便利になったことで、不思議なねじれが生まれているなと感じていた。

オドゥゲンホテルは古かったが、快適だった。

トゥヴァにあるほとんどの建物がソ連時代に作られ、それをそのまま大切に使っているそうだ。

彼らの几帳面さを感じられる精巧な作りだった。

作られてから数十年は経っているであろう建物は、まだまだこの先も使えそうに見えた。

でも、と玄関のドアを触りながらフウロが言った。

「どうしてドアはこんなペラペラなんだろうね。それに建てつけが悪すぎ」

そういうところは日本人とは決定的に違うところだ。

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「ものづくり夫婦世界一周旅行紀」は、一年前の今日世界を旅してきた僕たち夫婦の旅エッセイです。2018年8月19日から2019年12月9日までの114日間の記録をほぼ毎日連載します。一度購入して頂くと連載を全て読むことができます。
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