リトリート日記〔1日目〕

※リトリートという名の入院をすることになった経緯はこちら

入院開始、そして手術の日がやってきた!

おとといは痛くて夜中起きちゃったりしたけど、ヤクルト1000を飲んだおかげか、ぐっすり朝まで寝られて、すっきり起きられた。


いつものごとく、予定時間よりちょっと遅れて病院到着。受付の看護師さんが昨日はいなかっためっちゃ可愛い人になってて、ジロジロ見てしまう。熱を測ったりして、さっそく病棟に案内される。


エレベーターで上がって、6人部屋に着く。前にも入院したことがある病院なのでお年寄りが多い病院とは知ってたけれど、同じような症状の若い方とかもいる部屋かなと思ったら、他の科の人も一緒らしく、全員ご老人。そして、目の前のおばあちゃんはずっと奇声をあげている。

急に入院決まったし、部屋の空きあんまりないみたいだったからしょうがないけど、でもこれが1週間続いたら絶対に気が狂う…この音量だとイヤホンしてても無駄だし、入院中見ようと思ってた恋愛ドラマが、ムードもクソもなくなる……


なんて考えてたら、そのおばあちゃんが理由かはわからないけれど、他の部屋に移動することに(!)移動した先もおばあちゃん多めだけど静かだったからよかった…。



担当してくれることになった看護師さんも話しやすくて感じのいい人だったので安心。病衣に着替える。


その後、手術や入院の説明を受け、最初の難関がやってくる…!!!!!

そう、それは「坐薬」。

坐薬を入れて便意をもようさせておいて20分しちゃいけないという拷問。前にもっと軽い手術したときにもやって、我慢するのが辛すぎてしんどかった思い出があったので、これが手術と同じくらい不安だった。

けれど、昨日の夜見れなかったドラマを見て気を紛らわしてたら意外と時間経ってて平気だった。ありがとうドラマ。


そして、ドラマを見て休みつつ、次は手術に向けて点滴になるので、そのための注射。前回も苦戦したので、今回も2、3回はしなきゃかな…でも注射は特別苦手じゃないしな…

と思っていたら、なんと最終的に8回も若干太めの注射をブッ刺されることとなった……

担当の看護師さんが諦め、同僚の看護師さんに交代して腕を温めたり…と試行錯誤。心が折れそうになったのか主任ぽいベテラン感あるおばさんを連れてきて私の腕を見るなり、「わたしにも無理…ごめんね…」と言っていなくなり、結局最初の担当の看護師さんに。途中から「神業チャレンジ」(TBSの番組)を見ている気持ちだった。

腕が動かしにくくなるけどしょうがないということで諦めて微妙な場所にやってもらう。確かに腕は曲げられない。

左右針の跡だらけの腕( ͡° ͜ʖ ͡°)


看護師さんみんな申し訳なさそうに何度も謝ってた。痛かったけど、大丈夫ですよ……悪いのはわたしのやわらかお肉で覆われた腕だから……でも、「すべすべだね〜若いね〜」って看護師さんに撫でてもらってうれしかった。


ベッドで休んでいると、農家の同僚のお姉さんが、事情を知って心配して連絡してくれた。うれしかった。今日はポットに土を入れる作業の日らしく、写真も送ってくれた。


その頃、同じ病室の人たちはお昼ご飯を食べていて、肉じゃがっぽい匂いがして羨ましかった。わたしは明日の朝まで何も食えないらしい。むぅ。

便といい、食事といい、人は制限されると余計にしたくなるものなのだな。大してお腹が空いているわけでもないのに何か食べたいような気がしてくる。


そして、点滴を眺めたり、トイレに行ったりしていると、ついに手術室に呼ばれる。

手術室に入ると、米津玄師とかあいみょんの曲が爆音でかかっていたので、カラオケの部屋にいるみたいな楽しい気持ちになる。20代の患者ということでの選曲なのかな…?

なんて考えていると、横にさせられてすぐに麻酔を打たれる。背中のかたいとこに打たれるから怖かったけど、さっきの8回の注射に比べたら全然痛くなかった。

麻酔を打ったらすぐにうつ伏せにさせられた。見えないとこで医師2人が話してて、体を触られてるような感触。どうメスを入れるか決めてるのかな。

音楽を楽しみつつ、わたしが慕っている女性の同僚の人に似た看護師さんもいてなんか安心…いつ手術始まるんだろう…とか思っていたら、もう始まってたらしく「内藤さん終わりましたよ〜」と声をかけられる。3分くらいで終わった(゚∀゚)

しかし、もともと言われていた症状ともしかしたら違うかもしれないらしく、病理検査に回される。結果がわかるのは当分先らしい…気になる…


そして、寝たまま病室に運ばれる。意識はあるまま運ばれることってなかなかないから、なんだか不思議な気持ち。至れり尽くせり感。

術後はなんか眠くなって、まだ昼間だけどいっぱい寝た。麻酔でトイレにいけないので、尿道に管を刺されてそれで排尿することに。トイレに行きたい感覚もなく勝手に出てるらしい。

麻酔が効いてて寝返りもうてないので、体勢も気安く変えられない。不自由とはこういうことか。まぁ1日体験ということで。

21:00過ぎに消灯。

麻酔が取れてきて、手術の傷の痛みが出てくる。看護師さんがきたタイミングで、痛み止めと、痛みで寝れないと悪いので睡眠導入剤をもらって飲む。

それからSNSやYouTubeを見る。食べ物の画像や動画が流れてきて、食べたくなる。退院した後食べたいものとかを考え始める。やはりわたしにとって食は欠かせないのだな……

同室のおばさまたちの、いびきが大合唱が部屋に響き渡る……

そして、就寝。


(リトリート日記〔2日目〕に続く)

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